YouTube、広告ブロッカー使うユーザーにサイト全体の表示遅延措置を導入か

Munenori Taniguchi

@mu_taniguchi 2024/01/15 15:24

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YouTubeが、ユーザーが動画視聴の際に表示される広告を無効化する広告ブロッカーを使用している場合、コンテンツの再生開始まで遅延時間を挿入し、反応を遅くする対策を展開しているとRedditユーザーが報告している。

9to5Googleはこの問題を再現したところ、広告ブロッカーを無効化すればすぐに遅延状態は解除されることがわかったとし、この遅延は「YouTubeのコード内に記述された人為的なタイムアウトが原因」だと伝えている。

YouTubeは最近「広告ブロッカーはYouTubeの利用規約に違反しています」というメッセージのポップアップ表示を始めた。このポップアップが表示されたユーザーは、広告ブロッカーを無効化しなければ、動画の視聴を続けることはできなくなる。

そして、それでも広告を回避しようとするユーザーに対して現れたのが今回の対策だ。この対策では、広告ブロッカーを使用していると認識されたユーザーに対してYouTubeサイト全体の表示が遅くなる。

無料サービスであるYouTubeは、その収入の多くを広告から得ているため、ユーザーが広告ブロッカーを使用するのを野放しにすれば、広告主が遠ざかってしまう可能性もある。YouTubeは広告ブロッカーの使用禁止を利用規約に記しており、さらに毎月一定の料金を支払うことで広告の表示をなくすPremiumプランを提供している。

とはいえ、それだけで広告ブロッカーを使うユーザーが減るものでもない。今回の措置は、規約に従わないユーザーの体験を悪化させることで（それがスマートなやり方かどうかはともかく）利用規約に従わせようとするものと言えるだろう。