最大ストレージは1TB?

Apple Vision Pro、GPU10コアのM2上位バージョンとRAM 16GBを搭載か

Image:Apple

アップルが空間コンピュータ(MRヘッドセット)こと「Apple Vision Pro」を昨年6月に発表してから、2月2日に米国で発売するまでに、8か月近い時間が経過している。現状は、単に「M2チップ」搭載と発表したのみで、どのバージョンかは明らかにしていない。

また製品発表後に、製造プロセス技術が5nmから3nmに進化した「M3」チップも投入され、もはやM2チップは最先端のAppleシリコン(独自開発プロセッサー)ではない。

そんななか、Vision Proに搭載されるM2チップはベースモデルではなく、10コアGPUを搭載した上位バージョンだと著名ジャーナリストが主張している。

アップルの内部情報に詳しいBloombergの記者のMark Gurman氏はX(旧Twitter)にて、「Vision Proに搭載されるM2チップは10個のGPUコアと8個のCPUコアを持つハイエンドモデルだと聞いている」と述べている。

M2チップはいずれも8コアCPUだが、GPUはベースモデルが8コアに対して、上位版が10コアだ。これは13インチ/15インチ「MacBook Air」のCTOで選べるものと同じバージョンである。

Vision Proは2枚のマイクロOLEDディスプレイを搭載し、2,300万ピクセルを実現。HDRコンテンツにも対応するほか、「Apple Immersive Video」による3次元の8K映像、iPhone 15 Proシリーズでも撮影可能な「空間ビデオ」も視聴できる。これほどの表現力を実現するには、8コアGPUでは少し力不足かもしれない。

また新開発のR1チップは、12台のカメラ、5つのセンサー、6つのマイクからの入力を処理。そうして負荷を受け持つことで、M2プロセッサーはグラフィック等のタスクに集中できるわけだ。

アップルはVision Proのスペック情報を、製品/リリースページで完全に公開していないが、公式アプリ開発ツールXcode 15.2からは、16GBのユニファイドメモリを搭載することが明らかに。さらに「一部のVision Pro開発者向けキット」からは、最大1TBのストレージが搭載可能だと判明している

これまでの情報をまとめると、Vision ProはM2チップ上位版/RAM 16GB/ストレージ256GB。そうしたM2 MacBook Air上位バージョン並みの性能プラスR1チップやマイクロOLED2枚などを備えており、3499ドルもの価格に見合ったハードウェアとなりそうだ。

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