1台で使用した場合は2日分

<CES>EcoFlow、家庭の電力を最大1か月分蓄電できるポータブル電源「DELTA Pro Ultra」

編集部:平山洸太

「DELTA Pro Ultra」

AV機器を始めとした様々な分野の企業が集う国際イベント「CES2024」がアメリカ・ラスベガスで現地時間1月9日より開幕する。正式開幕に先駆けて前夜祭イベント「CES Unveiled」が開催され、EcoFlowが家全体を稼働できるというポータブル電源「DELTA Pro Ultra」を発表した。

住宅用の電源バックアップシステムとして、単体で6kWhの容量、合計7200Wの出力、および5.6kWのソーラー入力に対応するモデル。また、バッテリーに蓄えた電力を家庭の電気製品などに自動供給できる、Smart Home Panel 2も同時に発表した。

アメリカでは1月9日に発売され、DELTA Pro Ultra(インバーターとバッテリー)は5,799ドル、Smart Home Panel 2は1,899ドル。また、DELTA Pro UltraとSmart Home Panel 2のセットを7,499ドルで用意する。なお、日本での展開や価格は不明。

「Smart Home Panel 2」

DELTA Pro Ultraの容量は単体で6kWhとなるが、複数の本体を組み合わせることで、最大で90kWhのバッテリーとして利用可能。これは家庭全体に必要な電力に換算すると、単体であれば2日間、最大では1か月分に及ぶという。また7200Wの出力により、1台で空調制御システム(HVACシステム)なども稼働できるとアピール。上記のSmart Home Panel 2と組み合わせた場合は、最大で21.6kWまで出力を拡張できるとしている。

堅牢なバッテリーシステムにより、毎日使用しても10年以上利用できるとのこと。独自のバッテリー管理システムにより、本来の80%の容量に達するまで3,500回の放電サイクルが行える。そのほか無停電電源としては、0ミリ秒で切り替えられるため脆弱な電子機器を24時間365日保護できると説明。Smart Home Panel 2と組み合わせた場合は、20ミリ秒未満で停電時の電力切り替えが完了するとのことだ。

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