着陸が成功すれば、日本は5番目の月着陸国に

JAXA月着陸探査機「SLIM」が月軌道に到着。1月には月面着陸にチャレンジ

Image:JAXA

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構ことJAXAが、9月6日に打ち上げた小型月着陸実証機(SLIM)の月周回軌道投入に成功したと発表した。

SLIMが周回するのは、月の北極点と南極点の上空を通過し、最も月に接近する近月点が月からの高度約600km、最も遠い遠月点が高度約4000kmという楕円軌道。この軌道を1周するのにかかる時間は約6.4時間とのことだ。

月軌道への投入成功により、SLIMは次のステップとして、遠月点を徐々に低下させ軌道を高度約600kmの円軌道に調整する予定だ。

さらにその後は、1月19日までに高度を約15kmへ下げてゆき、1月20日に月へ着陸するための降下を開始、日付が変わった21日午前0時20分頃に月面着陸する計画となっている。

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これまで、宇宙船・探査機の月面軟着陸に成功したのはソ連、米国、中国、インドの4か国しかなく、今回の試みが成功すれば日本は5番目の月着陸国となる。

SLIMは「ムーンスナイパー」というニックネームのとおり、目標とした着陸地点に誤差100m以内の精度で降り立つことを目標としている。JAXAはSLIMの計画を「将来の月探査に必要なピンポイント着陸技術を研究し、それを月面への小型探査機着陸で検証」するミッションだと説明しており、「これが実現すれば、月よりもさらに資源の少ない惑星への着陸」も可能になるとしている。

SLIMは月面着陸の際に、LEV-1、LEV-2という2つの小型月面探査ロボットを展開することも計画。いずれも小型のカメラを搭載しており、LEV-1のほうは月面をジャンプして移動する能力を備えている。

LEV-2は、民間企業ispaceが2023年4月に月面着陸を試みたHAKUTO-Rミッション1のランダーに搭載されていた、SORA-Qとほぼ同じ探査ロボット。ボールを2つに割ったような形状で左右の半球部分がタイヤ代わりに開店して走行する能力を備える。いずれもカメラで月面の様子を撮影し、LEV-1が持つ地球への直接通信機能を使ってデータを転送する予定だ。

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