プーさんの友達、ティガーもパブリックドメインに

ミッキーマウス、来年1月に著作権切れ。ただし1928年『蒸気船ウィリー』のみ

Image:meunierd/Shutterstock.com

ディズニーの象徴的なキャラクター、ミッキーマウスの著作権が2023年いっぱいで切れ、2024年1月1日からはパブリックドメインとなる。ただしそれは、1928年に公開されたアニメーション映画『蒸気船ウィリー』のバージョンのミッキーマウスに限った話なので注意が必要だ。

現在の米国著作権法は、1998年に制定されたソニー・ボノ著作権延長法により、1977年までに発表された著作物の法人著作権の満了を、発行後75年から95年に延長した。1978年以降に発表された作品については、保護期間は原則として、著作者の死後70年間、法人著作の場合は「発行後95年間」か「制作後120年間」のいずれか短い方と定められている。

この法律の制定は、当時保護期間の終了が迫っていたミッキーマウスの著作権を維持するためにウォルト・ディズニー・カンパニーの働きかけが背景にあったとも言われる。

これにより、当時はミッキーマウスの著作権は切れることなく延長されたわけだが、あれから25年が経過して、著作権保護が延長された1926年のミッキーマウスも、2024年にはパブリックドメインになるということだ。なお『蒸気船ウィリー』は、2009年からYouTubeで無料公開されている。

ちなみに1928年版ミッキーマウスと同じく、2024年1月1日にパブリックドメインになる著名キャラクターとしては、くまのプーさんの仲間として知られるティガーがある。くまのプーさんは2022年に一足先にパブリックドメインになっており、さっそくサイコパス殺人鬼のプーさんが主人公の映画『プー あくまのくまさん』が製作・公開されていた。ただ、ミッキーやティガーがこれに加わった悪夢のような続編の製作が期待されているかどうかは定かではない。

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