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気球型宇宙観光船「Neptune」テストモデルが完成。2024年後半に試験飛行目指す
気球に乗って空高く舞い上がり、最後には宇宙まで行ってしまおうというと、まるで大昔のSF小説のような話だが、宇宙ベンチャー企業のSpace Perspectiveは、そのコンセプトを真剣に考え、現実にテストモデルを製作することで実現の可能性を示している。
フロリダ州に本拠地を構えるSpace Perspectiveは2020年、気球に球形の与圧ゴンドラをぶら下げ、そこに8人の乗客と1人の添乗員を乗せて高度10万フィート(約30km)まで往復する6時間の旅を提供すると発表した。この高度は宇宙空間とまでは言えない(宇宙空間は国際航空連盟によると高度100km、米空軍の定義では80km以上とされる)ものの、漆黒の闇のような宇宙空間と、青く巨大な地球の湾曲した地平線がはっきりと確認できるはずだ。
与圧されたゴンドラは宇宙船Neptuneと名付けられ、それを上空まで運ぶ気球はサッカーのピッチほどの長さになるという。内部には水素を充填し、2時間をかけて上昇、2時間を上空での観光時間とし、2時間をかけてゆっくりと水素ガスを放出しつつ降下してくる計画だ。
カプセル内は360°見渡すことができる大きな窓、座り心地の良いシートに、Wi-Fi通信環境、軽食をとれるバーが整備され、階段を下りた下にはトイレも用意されるという。
今回、完成し公開されたNeptuneのテストモデルは、商業運航を目指すテストフライトを繰り返すためのものであるため、紹介したような豪華なラウンジ空間は装備していない。また、2024年後半を予定しているという最初のテスト飛行は無人で行われる予定だ。
なお、Space Perspectiveは、カプセルが時に海上に着水した後、それを回収するための船や海洋宇宙港Voyagerの完成も近いと述べている。チケットも販売開始しており、今年9月時点ですでに1600人を超える予約が入っていると報じられていた。チケットは日本でも予約を受け付けている。
- Source: Space Perspective
- via: Latte Luxuary News New Atlas