SteamVR用Windows Mixed Realityなども終了へ

マイクロソフト、「Windows MR」サポート終了。Windowsからも削除へ

Image:khoamartin/Shutterstock.com

マイクロソフトは2023年12月をもって、Windows Mixed Realityのサポートを終了することを明らかにした。

マイクロソフトのウェブサイト内、Windowsの使い方を解説するページにある「廃止された機能」の一覧にWindows Mixed Realityが追加されており、「Windowsの将来のリリースでは削除される予定」と記されている。

記述は簡単だが、このサポート終了にはさまざまなMixed Reality Portalアプリや、一般的なWindows Mixed Realityソフトウェア、SteamVR用Windows Mixed Realityも含まれる。マイクロソフトは「将来のWindowsリリースで削除される」と述べているため、今後もしばらくは機能するかもしれないが、そう遠くない未来には、確実に使えなくなるということだ。

これまでに発売された最後のMixed Realityヘッドセットは、2020年のHP Reverb G2だが、すでに発売から3年が経過している。

さらにマイクロソフトは、VR部門全体をすでに縮小している。2023年1月には、HoloLensハードウェアチームの一部やMixed Reality Toolkitの開発チームを解散し、3月にはソーシャルVRプラットフォームの「AltspaceVR」を終了した。

今回のサポート終了は、Mixed Realityヘッドセットを所有し気に入っている人にとって非常に残念なことだろう。ただ、影響を受けるユーザーの数はおそらく少なそうだ。

なお一般向けではないが、マイクロソフトが軍用を含むビジネス用途向けにサポートを続けているHoloLens 2のビジネスには、今回の縮小は影響しないようだ。Microsoftは6月にHoloLens 2のOSである「Windows Holographic」について、以前のWindows 10ベースからWindows 11ベースにアップグレードした「Windows Holographic version 23H1」をリリースしている。

マイクロソフトは自社のヘッドセットプラットフォームへのサポートは縮小するが、他社のVRプラットフォームはサポートを継続している。最近ではベータ版ではあるものの、Meta Quest 3向けのXbox Cloud Gamingを開始した。

関連キーワード: