2023年は93%以上の成長実現、2024年の展望も語る

XREAL、CES 2024で“ビッグタイトル”の新製品を発表へ

編集部:平山洸太

左:日本Xreal Channel Sales Manager 倉本豊和氏、右:日本Xreal Product Manager 高 天夫氏

日本Xrealは、2024年1月9日から12日までラスベガスにて開催される「CES2024」において、新製品を発表することをアナウンスした。2024年の第1四半期には日本でも発売するという。

都内で行われたメディア向けイベントにおいて明らかにされた格好。新製品について詳細は語られなかったが、「来年のビッグタイトルと言っても過言ではない」と同社Product Managerの高 天夫氏は述べた。

CES2024で新製品を発表予定

現在XREALの製品は、一般ユーザー向けのARグラス「Airシリーズ」、開発者向けのARグラス「Lightシリーズ」、そして「XREAL Beam」などARエクスペリエンスをサポートする「アクセサリーシリーズ」から成っている。今後も3種類の構造を維持しつつ、2024年には各シリーズの次世代製品を発売予定とのことだ。

3層の製品構造で展開

なお高氏は、いずれは「開発者のものも一般ユーザーのものも、全部1つになっていく」と説明。「カラフルでしかも眼に優しい、1日着けられるようなものにしたい」という点を重視しているため、たとえば質量が増えてしまう無線機能はグラス本体に搭載せず、アクセサリーで対応するようにしていくそうだ。

またXREALの製品では、ユーザーごとの視力の差異にはインサートレンズで対応する方式を取っている。他社製品にはダイヤル式の視度調整機能もあるが、あえてインサートレンズ式にこだわって継続していくとのこと。その理由として、メガネ屋でレンズを作成することで、使える度数の幅や乱視にも対応できるためだと説明。さらに、ダイヤル式にすると光学モジュールが下方に移動して画面が遮られやすいという、機構的な理由も挙げられた。

XREAL製品での視力補正はインサートレンズで行う

イベントでは、日本XrealでChannel Sales Managerを務める、倉本豊和氏も登壇した。2023年は「nreal」から「XREAL」へのブランド名変更、Air 2シリーズの発表、XREAL Beamの発売などあり、動きの多い年だったことに言及。そのうえで、2023年第3四半期のARグラスのシェアがグローバルで50.9%を達成したことをアピールした。

「XREAL Air 2 Pro」
50%超のシェアをグローバルで獲得

さらに日本市場においては、2023年は前年比で93%以上の成長を実現。中でもブラックフライデーでは、前年比で+160%の販売実績を達成したという。一方で課題として、今後はガジェット好きだけでなく、ライトユーザーにも認知を広げていきたいと語り、来年は「ARグラスが当たり前となるような世界を目指していきたい」と意気込んだ。

ブラックフライデーは前年比+160%の成長

そのほかイベントでは、専用ソフトウェアのWindows用バージョン「Nebula for Windows」をリリースすることも合わせて発表。来週までDiscordにて、先行ベータテストを実施するとした。

Nebula for Windows

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