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GM、CarplayとAndroid Autoを「安全のため」廃止。独自の『Ultifi』2024年から展開

Image:oasisamuel/Shutterstock.com

GMは数か月前、今後発売する電気自動車のApple CarPlayとAndroid Autoへの対応を廃止すると発表した。しかしこの決定は、新車・中古車にかかわらず多くの顧客が望むのとは異なる方向性であり、ディーラーからもあまり良い反応を得られていない。

しかし、GMのインフォテインメント担当プロダクトヘッドであるTim Babbit氏は、MotorTrendに対して、CarPlayおよびAndroid Autoはドライバーに運転中の携帯電話の使用を促す作用があると主張している。

Babbit氏いわく、CarPlayおよびAndroid Autoは完璧なプログラムではなく、いずれもグラフィックが劣り、ときおり接続を喪失するといった安定性の問題があるとのこと。そしてCarPlayおよびAndroid Autoに問題が発生すると、運転手は携帯電話を手に取り、道路から目を離すことになるため、これらの携帯電話のミラーリングプログラムの目的を完全に無効にするとした。

つまり、基本的に自動車に組み込まれたインフォテインメントシステムが十分に優れたものであれば、ドライバーは運転中にスマートフォンを触る必要性が低くなるという考え方だ。ただBabbit氏は、この考え方は科学的な実験やデータに基づいたものではないことを認めている。

GMの新しいインフォテインメントシステム「Ultifi」には、Google MapsやGoogle Assistantアプリが組み込まれており、顧客がこれらのアプリやもっと多くの音声コントロールを使用することを期待しているという。

そして、このシステムはドライバーの体験を向上することだけでなく、運転データの収集やインフォテインメントシステムに関連するサブスクリプションからの収益にも期待を寄せている。特にサブスクからは2030年までにGM単独で年間250億ドルの収益を生み出すことを望んでいるとのことだ。なお、「Ultifi」システムは2024年から展開予定となっている。

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