「最先端クラウドテクノロジーによって挑戦可能に」

小島秀夫監督がXbox Gameスタジオと提携、新作ゲームの開発を発表

Image:Xbox/YouTube

ゲームクリエイターの小島秀夫氏(通称:小島監督)は13日、コジマプロダクション(略称:コジプロ)とXbox Game Studioとの提携を発表した。これは、Xboxとベセスダ・ソフトワークス関連のゲーム最新情報を配信する番組「Xbox & Bethesda Games Showcase 2022」にて明かしたことだ。

小島監督は、以下のように語っている(YouTube動画の1時間15分20秒あたり)。

「ずっと作りたかったゲームがあります。それは誰も体験したことも見たこともない、全く新しいものです。それが作れる日が来るのをずっと待っておりました」「マイクロソフトの最先端クラウドテクノロジーと市場の変化によって、その未知なる構想への挑戦がようやく可能となりました。少し時間はかかるかもしれませんが、これからXbox Game Studioと提携し、みなさんに喜んでいただけるニュースをお届けしていきたいと思います」

かつて小島監督はコナミに在籍し、『メタルギア』シリーズのほか『スナッチャー』や『ポリスノーツ』(小島組の時代に『ときめきメモリアルドラマシリーズ』も開発)などを手がけてきた人物。退社後にコジマプロダクションを設立し、2019年に『Death Stranding』をリリースした。本作はSIE(ソニー・インタラクティブエンタテインメント)との提携のもとで作られ、当初はPS4の独占タイトルだった。

そうした経緯もあり、SIE公式サイトのバナーに『Death Stranding』が追加されたとき、コジマプロダクションがソニーに買収されるとの噂も浮上したことがある。もっとも小島監督は「これまでも、これからも独立系の制作スタジオです」とつぶやき、噂話を否定していた

今回の小島監督の発言は漠然としているが、ひとつ重要な手がかりがある。それは「最先端クラウドテクノロジー」に言及していることだ。

以前、Googleのクラウドゲーミングサービス「Stadia」はコジプロと、クラウドネイティブなゲーム開発に取り組んでいるとの噂話があった。しかしGoogleが専用ゲーム開発スタジオをわずか1年で閉鎖してしまったことで企画が宙に浮き、その後Microsoftとパブリッシングについて交渉中との観測もあった次第だ。

もっとも、2021年6月当時も「ゲームデザインの初期段階にある」とされており、現在までに進捗がどれほどあったかは不明である。小島監督のいう「少し時間がかかるかも」が何年単位になるかも定かではないが、続報を待ちたいところだ。

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