新通知音は不評でした

iOS 17.2、まもなく正式配信か。「デフォルトの通知音を変更」など新機能が追加

Image:Apple

アップルは10月にiOS 17.1を配信した後、新機能を追加したiOS 17.2の開発を急いでいる。これまでベータ版は4回リリースされていることから、今後数週間以内には一般公開される見通しだ。

次のアップデートでやってくる主な新機能や変更点を、ざっとまとめておこう。

「ジャーナル」アプリ

iOS 17発表時に、目玉機能の1つとされた日記アプリ。iPhoneがユーザーの写真や音楽、訪れた場所やメールした相手などのデータを分析し、おすすめの出来事を提案する。それをきっかけに日記を書けるというものだ。現在分かっていることは、こちらを参照されたい

Apple Musicの共同プレイリスト

友達をプレイリストに招待し、共同で曲を追加・並び替え・削除できる機能。iOS 17.2の最初の3つのベータ版では含まれていたが、最新のベータ4では削除されている。この機能が復活するかどうかは不明だ。

空間ビデオ録画

iPhone 15 ProとiPhone 15 Pro Maxでは、アップルのMRヘッドセット「Vision Pro」用の空間ビデオを録画できる。メインカメラと超広角カメラを併用し、3次元的に奥行きのある動画を撮影するしくみだ。

空間ビデオは1080pの解像度で、30フレーム/秒で記録する。アップルの試算によると、1分間の空間ビデオで約130MBのストレージ容量を消費するとのことだ。空間ビデオはVision Pro単体でも撮影できるが、たとえば「子どもの誕生日パーティを、巨大なVision Proを被って撮影する親」は異様な光景になるとの指摘もあった。

デフォルトの通知音を変更

ついにiOS 17.2では、デフォルトの通知音を変更する機能が追加される。これは、iOS 17がデフォルトの通知音を比較的大きな「トライトーン」からより静かな「Rebound」変更し、聴き取りにくいと物議をかもしたことを受けたものだ。

具体的には「設定」アプリ>「サウンドと触覚」内に、新たに「デフォルトの通知音」オプションが追加されている。ここで、デフォルトの通知音と触覚フィードバックを変更できるようになった。

アクションボタンに「翻訳」オプションが追加

iPhone 15 Proモデルのアクションボタンに「翻訳」を割り当て可能になった。これを有効にすると、アクションボタンを押せばダイナミックアイランドに翻訳セッションが起動し、自動音声テキスト翻訳が開始される。

新たなウィジェットの追加

天気アプリには、以下の3つが追加される。

  • 詳細: 降水確率、紫外線指数、風速などを確認できる。
  • 毎日の予報: 現在地の天気と天気予報を見る
  • 日の出と日の入り: 現在地の日の出・日の入り情報を見る

また時計アプリには、従来のアナログのほかにデジタル形式のウィジェットが追加されている。

箱に入れたままソフトウェアアップデート可能に

iPhoneが箱に入ったままでもアップデートできる新機能が追加される。これはパッド状の専用装置にiPhoneの箱を置くと「無線でiPhoneの電源を入れ、ソフトウェアをアップデートし、電源を落とすことが可能」というもの。

要は店舗向け機能であり、iPhoneを最新の状態で出荷・販売できることを意味している。ユーザーにとっても、購入した直後に長時間のダウンロードを強いられる負担から解放されるわけだ。

これは当初Bloombergが報じていたが、実際にiOS 17.2ベータで確認された

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