期間限定「Bistro Nicotama Kitchen」オープン

パナソニック「ビストロ」のおまかせ調理に感動!“指名買い”も納得の本格料理を体験

編集部:川田菜月

パナソニックは、調理家電シリーズ「ビストロ」を使った料理を楽しめる実食店舗「Bistro Nicotama Kitchen(ビストロ ニコタマ キッチン)」を、11月22日(水)から30日(木)までの9日間限定でオープンする。

Bistro Nicotama Kitchenは、パナソニックの調理家電シリーズ・ビストロとレシピ動画メディア「DELISH KITCHEN」とのコラボレーションで展開するデジタル体験教室「Bistro LIVE Kitchen」からスピンオフした初の店舗イベント。

調理家電シリーズ「ビストロ」を使った料理を楽しめる実食店舗が二子玉川駅構内のカフェにてスタート

田園都市線・二子玉川駅の改札横にある「NICOTAMA DAYS CAFE」にて、平日は7時から17時まで、土日祝日は8時から17時までオープン。ビストロを使って “おまかせ調理” されたBistro Nicotama Kitchenオリジナルメニュー4種を提供する。4種はビストロ愛用者の一人である “伝説の家政婦” タサン志麻の監修メニューや、Bistro LIVE Kitchen出演のDELISH KITCHENフードスタイリスト開発レシピによるもの。

4種類のオリジナルメニューを食べられる

11時から17時までは1時間ごとに、炊きたての「ビストロごはん」の試食を毎日提供。また、期間中はNICOTAMA DAYS CAFEが通常提供しているモーニングセットのトーストも、ビストロのオーブントースターで焼き上げるとのこと。なお、期間中17時以降はNICOTAMA DAYS CAFEの通常営業となる。

二子玉川駅の改札横にある「NICOTAMA DAYS CAFE」にて

ビストロは、スチームオーブンレンジをはじめとした調理家電シリーズ。“おまかせ調理” を可能にするだけでなく、本格的な美味しさを実現し、「毎日の食事を進化させられる」とアピール。今回実施されるBistro Nicotama Kitchenでは、そんなビストロを活用した「おまかせ調理の進化」を体験できるとしている。

“指名買い” も起きる、ビストロシリーズの魅力。幅広い機能に、「おいしさ」が伝わるデザインの力も

オープン前日となる11月21日に、メディア向けに「Bistro Nicotama Meetup」が開催。当日はデジタル体験教室「Bistro LIVE Kitchen」に出演するあまり氏がMCとして登壇し、ビストロの取り組みと、デジタル体験教室を通してのくらしの変化などについて、トークセッションが行われた。

ビストロのラインナップは、上述のスチームオーブンレンジとオーブントースターに、オートクッカー、ホームベーカリー、そして2023年9月に発売された炊飯器を合わせた全5製品。累計出荷台数は345万台と人気の家電シリーズで、パナソニックの国内マーケティング担当・石毛伸吾氏によると、炊飯器については発売後2ヶ月時点で計画比約1.6倍と早速好評を得ているそうだ。

炊飯器の売れ行きは好調、計画比約1.6倍で推移

ビストロの炊飯器では、沸騰検知/リアルタイム圧力/釜底温度と3つのセンサーを内蔵し、お米の状態を正確に捉え、その状態に合わせて最適な炊き方をAIで自動調整する「ビストロ匠技AI」技術を搭載。これにより、匠と呼ばれる料理人の技を実現し、さらに30年以上にわたるIH炊飯器開発で培った技術も搭載することで、米一粒一粒に熱が伝わり、ふっくら粒感のあるごはんに仕上げられるとしている。お手入れも簡単で、使用後はふた加熱板と内釜の2つを洗浄するだけでよく、毎日使うものとして、くらしに寄り添った設計が施されている。

同社が炊飯器を購入したユーザーに対しアンケート調査を行ったところ、購入の動機では「炊飯器ビストロが欲しいと思ったから」「ブランドがビストロだったから」という回答をしたユーザーが合計で約3割近く。さらに、購入時に検討したメーカーは?という問いに「他を検討しなかった」という、いわゆる “指名買い” をしたユーザーは約4割近くに上り、ビストロという家電シリーズへの支持の高さが窺える。また、ビストロの他製品をすでに持っているという方も約3割を占めるなど、ビストロに対するユーザーからの信頼も厚い。

“指名買い” をしたユーザーは約4割近くと、ビストロシリーズの人気が窺い知れる

そんなビストロシリーズを活用して、さまざまなレシピを考案し配信しているのが「Bistro LIVE Kitchen」だ。2019年6月にスタートした企画で、総視聴者数は175万人を達成している。配信ライブの中でも先日、新商品の炊飯器を使ったとのことで、その実力についてあまり氏は「すごく美味しく炊き上がって感動した。毎日食べるお米で、毎食感動できるなら、家でぜひ使いたいと思った」と力を込めた。

デジタル配信より以前にも、ユーザーにビストロの魅力を届ける取り組みは行われている。2013年にはオーブンレンジによるビストロ体験教室を開催。「買う前に試せる」をコンセプトとした料理教室で、参加して製品に触れ、その性能を体験した上でビストロを気に入って購入する方もいれば、すでに購入した方がより製品を活用すべく参加し、さらに周囲にすすめてくれるなどの波及効果もあったという。

また、2015年から2018年には調理されたレシピを食べられる「食べ比べ亭」など、リアルイベントを展開。その後は上述のBistro LIVE Kitchenによる配信が中心となっていたが、今回のBistro Nicotama Kitchenでは再び、直接体験できる取り組みとなっている。

ビストロでは、“おまかせ調理” ができるIoTメニューが豊富に用意されている。中でも人気のメニューは、オーブンレンジだとグラタンやハンバーグ、煮物、焼き魚など定番料理が並ぶが、それらを抑えて1位には「ゆで卵」がランクイン。日常使いにフル稼働しているユーザーが多いことが窺える。

オートクッカーも、炒飯やポークカレー、肉じゃがなどが人気で、「かなり身近な存在として、頻繁に使ってくれている人が多い」という。ちなみに炒飯の調理には火力が必要で、かつ混ぜる工程もある。「そもそもお任せでできるのがすごい」とあまり氏が言うように、難しく感じられるが、オートクッカーには「かくはん機能がついていて、圧力もあり、高火力も実現できている」とし、「このように普段からたくさん使っていただき、コロナ禍/後という皆様のくらしの変化も含めて、お役立ちできているのではと考えています」と語る。

ビストロのオートクッカー。これ一台でチャーハンなどさまざまな料理が手軽に作れる

続いて、製品の魅力として「デザイン」面でのこだわりを、プロダクトデザインを担当する松本優子氏が説明した。

ビストロを構成する要素として、「TASTE QUALITY」「TECHNOLOGY」「DESIGN」の3つがあるとし、デザインについては「食とくらしを豊かにする、用と美を創造」することを目指しているという。また、その実現のために念頭に置いていることも3つあるとし、「おいしさを期待させる佇まい」「品格をあげる素材・色・質感」「直感的な使用感・操作性」を挙げる。

たとえば、9月に登場した炊飯器では「フラグシップモデルとしてふさわしい、おいしさを期待させるデザイン」を追求。松本氏は「パナソニックの技術や知見が詰まった製品で、ご飯のポテンシャルを引き出す、引き上げてくれる。そのために、技術メンバーがこだわって開発してきているのを目の当たりにしており、自身としては、“高いから美味しく炊けそう” ということではなく、外観からおいしさを期待できるようにしたいと考えた」と説明する。

具体的には、炊飯器はキッチンツールの一種でもあると考え、鍋や食器の基本形状である円形を軸とし、熱の対流を感じさせる丸みを帯びたボディに、テクノロジーの詰まった蓋の部分は象徴的に見えるよう工夫。そこで、美味しい炊飯の原点ともいえる「かまど」をアイコン化し、素材によって表現しているとのことで、蓋部分には金属が用いられている。炊飯器で金属を使用することは少ないそうだが、何度も調整を重ねてこだわった部分だという。

蓋部分に金属を使用。何度も調整を重ねたという

また、製品単体で見ると重厚感のある外観だが、キッチンに置いた際にその空間に馴染むような親和性も考慮。さらにフラットな天面部には、よく使う機能をより簡単に、どの機能にもアクセスしやすい工夫も施されているとし、「毎日使ってもらえる商品になってほしい」という思いが込められている。

なお、ビストロのシリーズは、色や形で制限を設けて、デザイン統一がされているように思えるが、実際には「どういう製品にしたいか、考え方を一つ一つ丁寧に設計することで、結果として統一感が生まれていると考えている」と松本氏。

あまり氏もデザインが気に入っているとのことで、「多機能、だけど無駄がなく美しいことが、ビストロらしさ」と分析。さらに、「本当に美しくておしゃれ。和のテイストでも、洋のテイストでも相性が良い」「一般的には文字が多く、ボタンの凹凸もある。ビストロの炊飯器は、フラットで見た目にスタイリッシュ、さらに掃除もしやすいことが嬉しい」とユーザー目線での魅力を語る。

ユーザーからの声に耳を傾け、“笑顔の源泉になれるような調理家電” を目指す

後半は、フードスタイリストの荒谷未来氏、吉野千穂氏、そして調理機器の開発を行う専門チーム「Panasonic Cooking @Lab」の渡邊暦氏を迎え、Bistro LIVE Kitchenの視聴者の声や、自炊率のアップしたコロナ禍/後の調理トレンドの遷移を、検索キーワードの分析データを交えて紹介。ビストロを活用し作られたメニューの試食も行われた。

荒谷氏は、ユーザーの悩みとして「時間がない」「何を作ったらいいかわからない」という声が非常に多かったとのこと。そうした中、Bistro LIVE Kitchenを通じて「ビストロで料理を作りたくなった」「調理のコツが知れた」といった多くの反響が集まり、「ビストロシリーズの購入前でも、購入後でも、参考にしているという声が増えている」と語る。

製品開発を担う渡邊氏は「私たちはユーザーの声を非常に大事にしていて、ネット上も含めてさまざまな反応をチェックし、製品へ反映できるように努めている。Bistro LIVE Kitchenの視聴者の皆さんの声もすごく参考にさせてもらっている」とコメント。

また、「おまかせ調理を活用して、普段料理にかけている時間を、家族に使ってもらいたいと思っている」とし、「チームにもお子さんがいるメンバーも多い。同じようなユーザーの皆さんが、どうしたら嬉しいか?を常に考えている。笑顔の源泉になれるような調理家電をこれからも開発していきたい」と力強く語った。

吉野氏からは食のトレンドについて紹介。コロナ禍では外食を控え自炊が増えたことから、レシピ動画メディアであるDELISH KITCHENへのアクセス数がアップ。リモートワークなど家で過ごす時間が増えたこともあってか、「コロナ太り」と言う言葉も生まれ、「免疫アップ」や健康・ヘルシーに繋がる料理レシピの検索が増加したという。またアジア料理などのレシピも閲覧数が向上。海外への渡航制限もあって、食事で気分を味わおうという傾向があったとみられる。

2022年からは食材も値上げラッシュが続いている。そうした背景から、身近な食材を手軽に、かつ新しいスタイルで調理しようという「脱マンネリ」を目指したレシピに注目が集まった。2023年も同様の傾向が続いており、食材や料理にひと工夫加えた新しい食べ方が人気だという。

2023年の検索ランキング。トップ10のうち9つがビストロで調理可能だ

具体的にはSNSの発信をきっかけとした「ライスペーパー料理」が人気を獲得。またレシピ動画が普及したことで、作る工程そのものにも楽しさや面白さといったエンタメ性が求められるようになっているそうだ。

DELISH KITCHENの2023年検索ワードランキングでトップ10にランクインしたレシピのうち、9つはすべてビストロで調理可能とのこと。上述のように定番料理ではなく、新しい食べ方が流行しているわけだが、多機能なビストロシリーズであれば、うまく活用することでおまかせしながら料理の幅も広げることができるだろう。

今回、期間限定店舗となるBistro Nicotama Kitchenで提供されるメニューは、荒谷氏考案のレシピも。「こんな使い方があったんだ!と新しい発見を実感してもらえるような、ビストロの魅力を活かしたレシピ」になっているとのこと。

実際試食させてもらったが、お肉はしっかり火が通っているのに柔らかく仕上がっているし、オムレツは食材をボウルに入れて混ぜるだけのワンボウル調理だというから驚き。カフェレストランで出てくる料理そのものといった感じで、家電ひとつで作ったとは思えないほど本格的だ。野菜のマリネもしっかり味が全体に馴染んでいて、ビストロにおまかせした方が美味しくなると実感した。

試食には豪華すぎるワンプレート

筆者もコロナ禍で自炊時間が増えた一人だが、やはり毎日毎食、丁寧に料理を作るのは難しい。多くの方と同じように「時間がない」と感じることが非常に多い。一方で、調理家電のメリットもなんとなく理解はしつつも、「家電にまかせる、そのための準備が面倒そう……」というイメージが先行していたが、店舗イベントを通じてビストロシリーズの製品力の高さと、その手軽さとおいしさを知ることで、「ビストロで作ってみたい」という気持ちが湧いてきた。

ビストロシリーズの実力をしっかりと、そして美味しく体験できる貴重な機会。関心のある方はぜひ期間中に体験してみてほしい。

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