Cd値0.19を実現、946台限定生産

1日で70km分を発電するソーラーEV「Lightyear 0」量産モデル発表。約3540万円から

Image:Lightyear

オランダの自動車スタートアップ企業Lightyearが、ソーラーパネル搭載EV「Lightyear 0」の量産モデルをオンラインで発表した。形状は一般的な4ドアファストバックセダンと呼ばれるもので、ボンネットフードからルーフ – テール部にかけて装備する太陽電池パネルが、夏季なら1日で70km走行可能なだけの電力を発生するとうたっている。

もちろん、太陽電池パネルだけでなく60kWhのバッテリーも搭載し、満充電ならWLTPモードで625kmの航続距離を実現しているとのこと。つまり太陽電池と合計すれば、1日で最大695kmは走れる計算だ。そして、太陽電池による発電が毎日行われると考えれば、バッテリー満充電状態から1,000km以上は充電せずに走れるようになるとしている。

Lightyear 0の特徴は太陽電池だけではない。その流れるようなボディ形状により、空気抵抗を示すCd値は0.19という非常に低い値を実現している。これはフォルクスワーゲンがかつて250台を限定生産した超低燃費車「XL1」の0.189に匹敵する数値だ。また、ブリヂストンが特別に開発した低燃費タイヤも、その航続距離に貢献している模様だ。

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一方、テスラのRidiculousモードのような、電気自動車ならではの爆発的な加速モードはこのクルマにはない。0 – 100km/h加速には約10秒もかかり、最高速度は160km/hで頭打ちといったところ。Lightyearはそのような非実用的な機能にはまったく興味がないようだ。

Lightyear共同創業者でCEOのLex Hoefsloot氏は「これまで業界の戦略は、バッテリー容量を大きくすることだった。しかし、バッテリーを大容量にしていけば、生産に伴うCO2排出量も車重も増加し、どんどんと高出力の充電ステーションが必要になっていくだろう。私たちの戦略はその逆だ。Lightyear 0は、より少ない電池でより長い航続距離を実現し、1台あたりの重量とCO2排出量を削減する」と述べている。

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Lightyearは、今秋からフィンランドでLightyear 0の生産を開始し、早ければ11月には最初の納車が可能になるとしている。ただ、Lightyear 0は946台の限定生産であり、価格は25万ユーロ(約3,540万円)からと、非常に高価な設定になっている。残念ながらこのクルマを購入できる人はかなり限られそうだ。

なお、Lightyearはすでに量産向けに設計される2番目のモデルも準備中だ。こちらは約3万ユーロ(約424万円)からとかなり手が届きやすい価格帯で予告されている。以前はLightyear Twoと呼ばれていたこのモデルは、2024年後半から2025年前半に生産開始が予想されている。

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