「閉じて拓く、感動の毎日を。」
モトローラ、“お手頃価格”の折りたたみスマホ「motorola razr 40」
モトローラ・モビリティ・ジャパンは、Androidスマートフォン「motorola razr 40」を11月22日に発売する。公式オンラインストアにおける販売価格は125,800円(税込)。カラーはセージグリーンとバニラクリームの2色。
より手頃な価格帯を追求した、縦に折りたたむタイプのスマートフォン。同社が2021年に投入した「motorola razr 5G」、今年8月に発売した「motorola razr 40 ultra」に続き、3機種目の折りたたみスマートフォンとなる。
折りたたんだ内側には、6.9インチのpOLEDディスプレイを搭載。解像度はフルHD+(2,640×1080)、最大144Hzのリフレッシュレートをサポートする。また、画面の明るさとちらつきを自動調整するほか、長時間使用時の負担を軽減するというブルーライトカットモードを装備。スピーカーはステレオで、Dolby Atmosに対応する。
一方で外側には、1.5インチのアウトディスプレイを備える。タッチ操作に対応し、画面の明るさなどの機能設定、通知の表示、再生音楽のコントロール、天気や時刻、カレンダーなどの表示が可能。折りたたんだままカメラを使用する際には、カメラのプレビューを表示することもできる。
しずく型ヒンジを採用することで、画面の折り目を軽減しつつ、折りたたんだ際の隙間を削減。さらに自由な角度で固定できるフリクションヒンジにより、ハーフオープン、スタンド(テント)、卓上置きといった使い方が可能。
背面カメラはアウトディスプレイの横に配置されており、メインカメラと超広角+マクロの2眼構成。メインカメラは64MPの1/2インチセンサーを搭載し、レンズの明るさはF1.7、光学式手ぶれ補正を搭載する。超広角カメラは13MPの1/3インチセンサー、明るさF2.2となる。折りたたんだ内側にはインカメラが備わり、こちらは32MPの1/3インチセンサー、明るさF2.4。
本体の表面にはヴィーガンレザーを施し、高級感のある仕上がりを追求。IP52相当の防水・防塵性能にも対応する。Felicaに対応するため、おサイフケータイなども利用可能。セキュリティ対策としてMoto Secureアプリを搭載し、生体認証として指紋認証と顔認証が行える。
スペック面では、SoCにQualcomm Snapdragon 7 Gen 1を搭載。RAM容量は8GB、ストレージ容量は256GBとなる。なお、microSDカードには対応しない。バッテリー容量は4,200mAhで、30WのTurboPowerチャージ、5Wのワイヤレスチャージ(Qi)もサポート。
ちなみにソフトバンクでは、「motorola razr 40s」を12月8日に発売。ハードウェアには違いがなく、プリインストールアプリが異なるのみだとしている。一括価格は99,680円(税込)。カラーは限定色のサマーライラックに加えて、通常のセージグリーンとバニラクリームを用意する。
2023年は前年同期比+96%
本日都内で発表会が開催され、同社代表取締役社長の松原丈太氏が登壇。モトローラ・モビリティ・ジャパンのこれまでの歩みや、motorola razr 40を投入する目的を語った。
モトローラは日本において、2019年度から本格的な再出発を実施。そこから成長を続けてきたが、「今年は記念すべき年として、去年と比べて倍ほどの出荷台数になっている」と松原氏は説明する。具体的には、2023年度は前年同期比で出荷台数が94%増とのことだ。
なおモトローラでは、イノベーションの象徴 “razr” シリーズ、個性的でプレミアムな “edge” シリーズ、十分な機能と性能をお手頃価格で提供する “moto g” シリーズを日本で展開。2023年度は、ワイモバイルから発売した「moto g53y 5G」、ミドルティアの「edge 40」などが出荷台数に貢献したという。
その中で今回投入されるrazr 40は、「閉じて拓く、感動の毎日を。」というキーワードを設定。折りたたみスマートフォンは他社も含めてプレミアム価格帯でラインナップされている中、ガジェット好きではないユーザーにも入手できる価格帯を意識したという。
一方、日本で折りたたみスマートフォンは、海外と比べてなかなか伸びていかないという。そのため「売れ筋端末を事業としてやらなければいけない」としつつ、「それだけじゃつまらない。少し今までと違う可能性を感じて頂けるような製品を出し続けていきたい。この端末はそういったミッションを持っている」と、razr 40の存在意義をアピールした。
- Source: Motorola