Threadsに比べると地味ながら、2か月で倍に

Twitter代替SNS「Bluesky」、200万ユーザー突破。着々と機能も追加

Image:Bluesky

Twitter風の分散型SNSとして有力視されているサービスのひとつ「Bluesky」は、そのユーザー数が200万人を突破したとブログ投稿で明らかにした。

このサービスが100万人を超えたのは9月中旬のことだったので、それからわずか2か月でユーザー数が2倍に増加したことになる。Instagramが新たに始めた同種のサービス「Threads」のような派手さはないものの、Blueskyも着実に基盤を固めつつあると言えそうだ。

現在、Blueskyではユーザーがログインしなければ、投稿を見ることができない。この問題を解消するため開発チームは、今月末頃にパブリックウェブインターフェースをリリースする予定だ、と延べている。なお、Blueskyそのものは公開されたSNSなので、APIなどを通じては投稿そのものや「いいね」の状況は外部からでも確認することができるのに注意が必要だ。

また「フェデレーション」機能を、来年初頭にも実装するため、開発チームは集中して取り組んでいるという。この機能は、分散型SNSの利点のひとつであるユーザー情報を、他のSNSにそのまま移行できるものだ。

現状のBlueskyは、AT Protocol上に構築された分散型SNSでありながら招待制であり、bsky.socialネットワークでサインアップする必要がある。だが、フェデレーション機能が実装されれば、ActivityPubを使用するMastodonのように、複数のサービスプロバイダー経由で自由に投稿ができ、ユーザーアカウントの移行なども可能になっていくはずだ。

なお、ActivityPubはTwitterがイーロン・マスク氏に買収されて以降、MastdonがTwitter代替のサービスとしていち早く注目されたこともあり、Mozilla、Flipboard、Medium、Automattic (WordPress.com の親会社)などの企業がサポートするようになっている。Blueskyが今後Mastodonなどとも相互に接続できるようになるには、ATプロトコルとActivityPubを何らかの形で相互運用できるようにしていく必要がある。ただし、それはしばらく先の話だ。

なお、ここまでに記した以外でも、Blueskyは最近モバイルアプリにおけるプッシュ通知、アカウントのメール認証、altテキストの改善、ユーザー プロフィールへの 「メディア」 タブの追加、自分のプロフィール画面への「いいね」タブの追加といった、細かいもののあるべき機能を充実させる作業を続けている。

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