GPUコアはM2 Ultraから微増に留まる?

Mac最上位チップ「M3 Ultra」、GPU80コアの噂。CPUは32コア、RAM256GB対応か

Image:Apple

アップルは3nmチップ「M3」「M3 Pro」および「M3 Max」を発表し、それらを搭載する新型Mac各モデルも発売した。最上位チップとみられる「M3 Ultra」については未だに言及していないが、実際に準備中であると著名ジャーナリストが報じている。

アップルの社内事情に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、M3 UltraはCPUコアが32個、GPUコアが最大80個という「とんでもないMacチップ」になる、と自らのニュースレター最新号で述べている。また、最大RAM容量は256GBに上る可能性があるという。

M3 Maxの最上位構成はCPU16コアとGPU40コアであり、ちょうど2倍というわけだ。この予想は数か月前にも述べていたことと一致しており、当時CPUコアの内訳は高性能コア24個+高効率コア8個だと伝えていた

これを前世代のM2 Ultraと比べれば、CPUコア数は24から32へと大幅に増えているが、最大GPUコア数は76個から80個と微増に過ぎない。

すでに今月初めから、M3 Max搭載MacBook Proのベンチマーク結果がGeeknbench Browserに登場していた。CPUに焦点を置いたマルチコアスコアではM2 Ultraをわずかに上回っていたが、GPU性能を測るMetalスコアではかなりの差を付けられている。とはいえ、GPUコア数の差から見れば善戦しており、M3 Ultraに相当な性能向上が期待できることは疑いないだろう。

しかし、Windows PCは後から外付けGPUを追加して底上げできるのに対して、Appleシリコン(独自開発プロセッサー)はアーキテクチャ的に不可であり、すべてを内蔵GPUで賄うほかない。そのためM2世代のMac Proは失望の声が上がっていたが、M3 Ultraでは解消されることを期待したいところだ。

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