具体的にどうなるかはまだわからず
Epic GamesとLEGO、キッズ・ファミリー向けのメタバース構築で協力
人気ゲームソフト「フォートナイト」や3Dコンテンツ制作プラットフォーム「Unreal Engine」を手がけるEpic Gamesが、知育玩具のLEGOと提携し、キッズ・ファミリー向けの安全なメタバースを開発すると発表した。発表によると、このキッズ向けメタバースでは強力なクリエイティブツールを備え、「安全かつポジティブな空間の中で素晴らしい遊びの機会を提供する」としている。
両社はあらゆる年齢の子どもたちがともに楽しめる「没入型で創造的かつ刺激的な魅力あるデジタル体験」を構築すると述べている。文言だけは何やら期待させるワードが並んではいるものの、結局のところどんなものかはまったくわからない。唯一明確なことといえば、この新しいメタバースは、他の同種の話題では触れられてもいない、子どもたちが安全に利用できることに配慮して設計されるということだ。
この子どもに安全なプロジェクトの推進のため、両社は3つの原則を設けることに合意した。まず、安全性とウェルビーイングであることにプライオリティを置き、子どもたちの遊ぶ権利を保護する。ふたつめは、子どもの利益を最優先とし、子どものプライバシーを守る。最後は、子どもの能力を高められるように、大人がデジタル体験をコントロールできるようなツールを提供する。
いずれもコンセプトの域を出ない話であり、関連製品の発表時期、サービス開始の時期といったスケジュールもないが、おそらく競合すると考えられるマインクラフトやRobloxのプロジェクトからの影響もありそうだ。
Epic Gamesのフォートナイトは、すでにただのバトルロイヤルシューティングゲームの枠から踏み出している。たとえばゲーム内でアリアナ・グランデのコンサートを開催したり、クリストファー・ノーラン監督の映画の試写会を開催するなど、メタバース的な領域をすでに実現している。またこれまでにも、キッドテック企業のSuperAwesomeを買収し、子供たちに “安全な” コンテンツを提供すための「Kids Web Services(KWS)」を使わせることで個人データの処理を最小限に抑えている。
一方、LEGOは近年ビデオゲームの分野に注力しており、この4月5日には「レゴ スター・ウォーズ/スカイウォーカー・サーガ」を各種ゲーム機やPC向けに発売したばかりだ。
- Source: Epic Games