2023年は新型iPadが登場しない初めての年
2024年に「iPad全モデル」リニューアルの見通し。3月に無印、Air、mini発表か
今年も残すところ2か月を切っているなか、これまで新型iPadは登場していない。先月末の「Scary Fast.」イベントで第7世代iPad miniが登場する気配もあったが(中国の3C認証サイトに内蔵バッテリーの登録あり)結局のところ空振りに終わった。
2023年内にiPad新モデルは出ないものの、2024年中にはiPadの全ラインアップがアップデートされると著名ジャーナリストが主張している。
BloombergのMark Gurman記者は自らのニュースレター「Power On」最新号で、今年の年末商戦に向けた、新たなiPadとAirPodsの不在について触れている。買い替え需要が高かった昨年に比べると、厳しいものになるとの見通しだ。
アップルはもっと多くの新製品を急いで投入しようとしたかもしれないが、改良されたiPadとAirPodsはまだ準備ができていないとのこと。その一方で、「2024年中にiPadのラインアップ全体をアップデートする計画」だと述べている。
2010年に初代iPadが登場して以来、2023年は新しいiPadを1つもリリースしない初めての年になる。今月初めの第4四半期決算発表では、Macの売上高が34%減と大幅な落ち込みが注目を集めたが、iPadも10%減であり、そう余裕のある情勢ではないはずだ。
ちなみに、iPad各モデルの新製品が最後に登場した時期は次の通りだ。
- iPad Pro:2022年10月
- 無印iPad:2022年10月
- iPad Air:2022年3月
- iPad mini:2021年9月
以前Gurman氏は、新型iPad Airや無印iPad、iPad miniやiPad Proが開発中だとしつつ、「マイナーなiPad新モデルが3月リリース予定だと聞いている」と述べていた。
iPad AirやiPad miniはそれぞれM2チップとA16 Bionicチップ搭載が予想されているが、いずれもプロセッサー変更(iPad miniはゼリースクロールが軽減される可能性)のみに留まるとみられている。
それに対して次期iPad Proは、M3チップや有機ELディスプレイ搭載など全面的な刷新が予想されており、「マイナー」の範ちゅうにはなさそうだ。2024年3月には無印iPad、iPad Airおよびminiが登場し、それ以降に新型iPad Proが登場という展開になるのかもしれない。