冷却機構をコストダウンしながらも発熱は変わらず
小さくなった新型PS5、分解動画が公開。ドライブは工具なしで取り外し可能
まもなくソニーは薄く軽くなった新型PS5、通称「PS5 Slim」を11月10日に発売する予定だ。すでに全世界的に出荷準備が始まっているためか、いち早く入手したらしきユーザーが初代PS5と比較する写真をネットに公開した。
また、未発表の『Marvel’s Spider-Man 2』同梱版がAmazonの倉庫に積み上がっている画像をXユーザーが投稿。それに続いて、PS5 Slimを入手したというYouTuberが分解動画を公開している。
テック系YouTuberのDave2D氏は、PS5 Slimと旧型PS5を並べつつ、外観ばかりか内部も比較している。すでにソニー公式に寸法は公表されているが、幅と高さが低くなり、スリムというよりコンパクトになっていると実感しやすい。
新型が薄く小さくなったことで、気になるのは内部のエアフローが十分に確保できているか、冷却効果が下がって過熱しないかという点だろう。これにつき8時間稼働させたところ、旧型の内部温度は60~63度に対して、新型は62~64度で、ほとんど変わっていない。各ゲームタイトルの消費電力もほぼ同じのようである。
カバーを取り外せば、工具なしでディスクドライブを脱着することも可能であり、「矢印の書いた場所に指を掛けて持ち上げる」だけ。本体とドライブ側のポートを密着させているようだ。また、SSDスロットも旧型と同じで流用できることも確認している。
また、サブフレームに放熱フィンやヒートパイプを備えた冷却構造も変わりなし。メインプロセッサを覆っている液体金属も健在であり、「チップが5nmに微細化することに伴い、液体金属は廃止される」との噂が否定された格好だ。
おおむね消費電力は変わらず、ヒートシンク機構にも変化はなく、冷却ファンも小型化しながらも、旧型と同等の冷却効果を実現していることになる。Dave2D氏は「何か腑に落ちない。何か見落としているような気がする」と述べているが、より詳細な分析は修理業者iFixitなど専門家の報告待ちかもしれない。
- Source: Dave2D(YouTube)
- via: Wccftech