名前とは裏腹に環境には非常に優しくなっています

約480km走行可能な巨大バッテリー搭載スクールバス「Mega Beast」

Image:GreenPower Motor Company

電気バスは今やそれほど珍しくないかもしれないが、米Green Powerは「スクールバス最大のバッテリーパック」を搭載すると自称する「Mega Beast」を開発、公開した。

およそスクールバスに似つかわしくない名前のこの電気バスには、同社の「Beast」スクールバスの2倍となる最大387kWhのバッテリーが搭載され、90人が搭乗して最大約480km(約300マイル)の走行が可能だとメーカーは主張している。

さらに、このバスを移動電源車として活用する可能性も考えられるとGreen Powerの社長であるブレンダン・ライリー氏は述べている。「V2G(Vehicle-to-Grid)はより信頼性ある電力グリッドを形成し、クリーンエネルギーの促進や、コスト削減のための合理的なツールになりつつある」と述べている。

Mega Beastの写真だけを見れば、ごく普通のスクールバスに見えるが、その車体はアルミボディをまとったモノコックシャーシで構築され、スムーズな走行を提供するエアサスペンションや、制動時のタイやロックを防止するABSシステムも装備されている。

GreenPowerは「メガビーストの拡張された走行距離によって、より多くの学校が、スクールバスをNOxを排出するディーゼル式から、GreenPowerの全電動・ゼロエミッションの安全かつクリーンな電気バスに切り替えられるようになる」と述べている。

Mega Beastはまだ試作車の段階だが、2024年初頭にはカリフォルニアおよびウェストバージニア州にある工場で生産される予定となっている。

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