米欧で異なる形状

アップル、iPhoneと合体する“Switch風”ゲームコントローラーなど特許申請

Nintendo Switchのような形状のものも特許出願されている(Image:Apple/USPTO)

アップルが、ゲームコントローラーに関する特許を出願・取得していることがわかった。Patently Appleが発見し、過去2週間に米国特許商標庁からアップルに付与された特許の書類には、磁力でコントローラーをiPhoneに固定するMagSafeのような仕組みが概説されている。またニンテンドーDSに触発されたような、2画面スタイルのデザイン図案も見て取れる。

一方、アップルは欧州特許庁にも、別のゲームコントローラーに関する出願書類を提出している。こちらは横向きにしたiPhoneを左右から挟み込み、あたかもNintendo Switchのような形態にして操作するコントローラーが図示されている。このコントローラーはiPhoneを縦にしても使うことができるようだ。

また、別の形状を持つデバイスとして、ニンテンドーDSのようなコンパクトスタイルになるものも提案されている。これはコントローラー側にもディスプレイを備えているが、これらは意匠に関する特許申請ではないため、コンセプトが最終的に製品になるとしても、そのままの形状で世に出てくるかどうかはわからない。

ほかにも、すでにiPhoneやiPad、Apple TV向けにMFi認証を受けて販売されているような、一般的な形状のコントローラーも申請書類には記載されている。これはBluetoothでアップルのハードウェアと接続するところも既存のサードパーティ製品と同じだが、ゲームプレイ中にかかってきた通話やテキストメッセージに応答するといった機能が想定されている。

アップルは2年ほど前にも、ゲームコントローラーを開発しているとうわさされていたが、いまだアップルの製品として発売されたものはない。それでも、いまもこれだけ資料が出てくるということは、アップルがiPhoneやiPad、さらにはMac、Apple TVなど、自社製品のゲーム展開をさらに推し進めたいという考えからかもしれない。すでにApp StoreにはApple Arcadeがあり、そこにアップル純正コントローラーが登場すれば、ゲーム分野で今まで以上にアップルが注目されることになりそうだ。

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