コントローラボードをタテから横にするだけ?
次期iPad miniはA16チップ搭載で前面カメラ改良、「ゼリースクロール」も軽減か
新型iPad mini(第7世代)がまもなく登場との噂が相次ぐなか、現行モデルで一部ユーザーから不満が出ていた「ゼリースクロール」が次期モデルでは軽減するとリーカーが主張している。
次期iPad miniについては、著名リーカーShrimpApplePro氏が2023年内に「少なくとも1つのiPad新モデルが登場。おそらくmini 7だ」と述べた一方で、Bloombergの名物記者Mark Gurman氏が今年初めに「小規模なアップデートはなくはない」と可能性を示唆。またサプライチェーン情報誌DigiTimesが第4四半期に「新しい小型iPadの注文がある」と報じた経緯もある。
さて中国SNS・WeiboユーザーのInstant Digital(刹那数码)氏は、「miniはスクリーンの組立て方向を変更し、ゼリー状のスクリーン現象を改善した」と述べている。さらにiPhone 13シリーズと同じA16 Bionicチップが搭載され、前面カメラが改良されるとのことだ。
これまでInstant Digital氏は、iPhone 14/14 Plusの新色イエローやiPhone 15 Proの空間ビデオ、Apple Watch Series 9の情報を、正式発表前に正確に伝えた実績がある。
ここでいう「ゼリースクロール」とは、第6世代iPad miniを縦置きにしてウェブページなどを素早くスクロールすると、文字や画像が斜めに傾き、ゼリーのように揺れて見える現象。ディスプレイの左右で更新速度が違うために起こるものだが、アップルは液晶画面の正常な動作だと回答していた。
なぜ、ゼリースクロールが起こるのか。修理業者iFixitは、ディスプレイを駆動するコントローラボードが垂直に取り付けられていると指摘。
つまりiPad miniを縦置きにした場合は、左側と右側で画面リフレッシュのタイミングがずれやすいようだ。それに対して、同現象が確認されていないiPad Airでは、コントローラは水平方向に配置されている。
Instant Digital氏のいう「組立て方向の変更」とは、コントローラボードを垂直から水平にすることを意味しているのかもしれない。ただ、その場合はiPad miniを横向きにした場合に、同じ現象が起こらないのか気になるところだ。
iPad miniのゼリースクロール現象については、最大120HzのProMotion画面を搭載することで解決するとの噂もあった。が、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏は、否定的な見解を述べていた。
高価なProMotion対応ディスプレイは製造コスト的に難しいとしても、「コントローラボードの向きを変えるだけ」であれば可能性は高いのかもしれない。