これまでは抜け穴的にアップグレードが提供されていました

Windows 7/8のキーを使ったWindows 11のインストールが不可能に

Image:Melnikov Dmitriy/Shutterstock.com

マイクロソフトはこれまで有効だった、Windows 7およびWindows 8のプロダクトキーを使い、Windows 10を経由してPCをWindows 11へアップグレードする操作を無効化した。

すでにWindows 11のアクティベーションに使用した旧バージョンのプロダクトキーは、引き続き機能するデジタルライセンスにより今後も有効。だが、将来のために保管しておいたWindows 7/8のプロダクトキーを新たにWindows 11の新規インストールに使用することはできなくなった。

マイクロソフトは9月に今回の措置を予告していた。そのときはいつから古いプロダクトキーによるWindows 11のアクティベートができなくなるのかについては言及しておらず、これまでは従来どおり使用できていた。

しかしマイクロソフトは今週、Windows 11のクリーンインストールにWindows 7/8のキーが使用できなくなっていることをThe Vergeに認めている。The Vergeも、Windows 11のインストールはできても、旧バージョンのプロダクトキーを使用して、それをアクティベートすることができないことを確認したと報じた。

Windowsの無料アップグレードプログラムはもともと、Windows 7/8のユーザーをWindows 10にアップグレードさせるために導入され、当時は不正なプロダクトキーを使用しているユーザーまでもが、正規版のWindows 10に無料で招待された。当初、このプログラムは既存のWindowsユーザーを対象に1年限りの移行措置として用意されたものだったが、いくつかの事由によりその後も無料アップグレードの手段が提供され続けてきた。

マイクロソフトは今年初めにWindows 7~8.1へのセキュリティアップデートの提供を完全に終了しており、これらのユーザーへの最新OSへのアップグレードを提供する必要性も、もはやなくなったと考えられる。

Windows 10ユーザーは引き続きWindows 11に無料でアップグレードできるが、Windows 10も2025年10月14日でサポート終了を迎える。ユーザーはそれまでにWindows 11にアップグレードするか、PCを更新するか、2024年にリリースのうわさがあるWindows 12を待つかを検討しておくべきかもしれない。

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