製造コストを高くできないため?

第7世代iPad mini、画面変わらずプロセッサーだけ更新か

Image:WML Image/Shutterstock.com

次期iPad Proが有機ELディスプレイに移行しつつも2024年発売とみられる一方で、第7世代iPad miniは2023年内に登場との噂話が相次いでいた。次に関心が集まるのが「どういった性能になるのか」だが、本製品の画面は第6世代のままで、搭載プロセッサーのみが変更されると著名リーカーが主張している。

著名リーカーRevegnus氏は「まだiPad mini 7は120Hzを備えず、第6世代からはAP(Aシリーズプロセッサ)が変更されるだけだ」と述べている。

https://twitter.com/Tech_Reve/status/1711700735073890720?s=20

つまりディスプレイの最大リフレッシュレートは60Hzのままで、プロセッサーがA15 Bionic(iPhone 13シリーズにも搭載)より新世代になるだけだ、というわけだ。

アップルが次世代iPad miniにProMotion技術(最大120Hzの可変リフレッシュレート。iPad Proに採用)を採用する可能性が囁かれ始めたのは、2021年9月に第6世代モデルが発売された直後に「ゼリースクロール現象」が確認されたことがきっかけだ。

ゼリースクロールとは、iPad miniを縦置きにしてWebページなどを素早くスクロールすると、文字や画像がゼリーのように揺れて見える現象のこと。ディスプレイの左右で更新速度が違うために起こる現象であり、アップルも事実だと認めつつ「正常な現象」だと回答していた

修理業者iFixitは、原因の1つとして安もののディスプレイが使われていることを指摘していた。

一昨年末に「サムスンディスプレイからアップルに、8.3インチ、120Hz対応画面のサンプルが納品された」との証言や、リーカーのLeaksApplePro氏が「次世代iPad miniに120Hz画面」と主張したこともあった。

だが、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストRoss Young氏は懐疑的だった。要は低コストを前提とするminiモデルが、Proと同じ高価な素材を使うとは考えにくいというわけだ。

もしも第7世代iPad miniの更新がプロセッサーに限られるとしても、大きな意味を持ちうる。なぜならA16以降のAシリーズチップには、A15以前にはなかったPhotonic Engineが内蔵されているからだ。これと前面カメラや背面カメラの改善が加われば、写真撮影のクオリティが大きく向上する可能性もあるだろう。

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