3つの新たなセンサー搭載

Google、スマートウォッチ「Pixel Watch 2」発表。40%正確な心拍測定、皮膚温やストレス検知も

編集部:平山洸太

「Pixel Watch 2」

Googleは、スマートウォッチ「Google Pixel Watch 2」を10月12日に発売する。Googleストアにおける販売価格(税込)は、LTEモデルが59,800円、Wi-Fiモデルが51,800円。本体色/バンド色は、Polished Silver/Bay、Mae Black/Obsidian、Champagne Gold/Hazel、 Polished Silver/Porcelainの4種類をラインナップする。

カラーバリエーション

最新のマルチパス心拍数センサーとGoogle AIにより、「最先端の心拍数測定」が可能になったとするスマートウォッチ。激しい運動の間であっても、Fitbitシリーズ中最も正確な心拍測定が常時表示されるとアピールしている。

マルチパス心拍数センサーでは、複数のLEDとフォトダイオードを利用して、さまざまな角度と位置から脈拍信号を測定。初代Pixel Watchと比較して、40%正確な心拍測定が行えるようになったという。なお、シングルパスモードとマルチパスモードは、アクティビティの強度に応じて切り替わるようになっている。

心拍センサーはシングルパスからマルチパスに

新たにcEDA(継続的皮膚電気活動)センサーと皮膚温センサーも追加。これらセンサーと心拍変動、心拍数の情報を組み合わせることで、ストレスを感じた瞬間を感知できる。ストレスマネジメント機能も搭載されており、今の気分の記録や、ガイド付きの呼吸エクササイズなどの候補が、ストレス検出時にFitbitアプリへ表示される。また皮膚温センサーは睡眠計測にも活用され、睡眠障害や風邪の兆候などの発見に役立つとのこと。

本体の直径は前モデルから変わらず41mm。前モデルは本体素材にステンレスを用いていたが、新モデルではアルミニウムに変更となった。これによって質量は36gから31gに軽量化されている。バンドは前モデルと互換性があり、同じものが利用可能。また、5TMの防水、およびIP68の防塵防水に対応する。

本体素材はアルミニウムに変更

ディスプレイはDCI-P3対応の320 ppi AMOLEDで、最大輝度は1,000ニト、ガラス風防にはカスタム 3D Corning Gorilla Glass 5を引き続き採用する。チップはQualcomm 5100、コプロセッサはCortex M33に変わり、パフォーマンスが向上。ストレージは32GB eMMC、メモリは2GB SDRAMとなる。OSはWear OS 4.0。

バッテリー駆動時間も強化され、ディスプレイを常に表示状態にしても24時間使えるように。バッテリー容量は306mAh。新たに急速充電もサポートし、約45分で80%、約80分で100%の充電が行える。なお、付属の充電ケーブルは新たな設計のため、前モデルとの互換性はない。

付属の充電ケーブル。新たに急速充電をサポート

ほか機能面では、ランニング、サイクリングなど、7つのワークアウトの検出が可能。ワークアウトを検出すると、開始および停止をリマインダーを通知してくれるようになる。また、既存の転倒検出や緊急SOSに加えて、「安全確認機能」が追加。たとえばハイキングに行く際、事前に設定した帰宅予定時間を過ぎてしまった場合、位置を緊急連絡先に知らせることが可能だ。

Wear OS 4では、新たにGmailとGoogleカレンダーが利用可能になり、手首でメールを開いて返信すことも可能。また時計とスマートフォンのペアリングを解除するとリセットされてしまうが、時計の設定を復元できるバックアップ機能にも対応する。安全面の機能として、アレルギーや血液型、持病などを登録できるメディカルIDも利用できる。

Googleカレンダーが利用可能に

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