日本での販売予定は不明

Meta、第2世代スマートグラスを発表。Snapdragon AR1 Gen1搭載、撮影画質を改善

Image:Meta

米Metaは仏エシロールルックスオティカと共同開発した、第2世代スマートグラス「Ray-Ban|Meta Smart Glasses」を発表した。10月17日発売で、価格は299ドルから。ただし、日本向けオンラインストアでは購入できない。

本製品の概要は、すでに8月にリークされていた。その情報通り、初代モデルと同じくカメラを内蔵して写真や動画を撮ったり通話も可能でありつつ、視聴者へのライブ配信に重きが置かれた製品である。

第2世代モデルは、初代の核となる機能をすべて改善しつつ、これまでのスマートグラスにはなかった全く新しい機能をいくつか追加したと謳っている。

初代のカメラは5MPだったが、第2世代は12MPへと強化。写真と1080p動画(最大60秒)の画質を向上させ、FacebookやInstagramにライブストリーミングも可能となった。また配信中にコメントを見たり、メガネの横をタップ&ホールドしてコメントを音声で聞いたりできる。

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オーディオ面では、カスタム設計されたスピーカーが搭載されて音量が約50%大きくなり、周囲が騒がしい場所や風が強い時の音楽や通話、ポッドキャストの再生も安定し、音漏れも改善。またマイクアレイも以前の3つから5つに増強され、口から声が出た瞬間に捉えられ、イマーシブ録音にも対応している。

SoCとしてはクアルコムの「Snapdragon AR1 Gen1」を搭載し、前モデルよりも高速な演算を実現。1回の充電で約4時間駆動し、付属の充電ケース(再設計されて小型化)では最大8回の充電が可能、合計36時間使用できる。またIPX4の防水仕様となり、タッチパッドも改良され、より迅速かつ確実にコマンドに反応するようになった。

さらに音声アシスタント「Meta AI」を統合し、「Hey、Meta」と声をかけて呼び出し、情報の検索やスマートグラスの操作も可能だ。内蔵ストレージは32GB、ワイヤレス面ではWi-Fi 6、Bluetooth 5.3に対応している。

カメラ内蔵ウェアラブル機器として、プライバシー面にも配慮。ビデオ撮影中に光るLEDインジケーターはより明るくなり、写真やビデオを撮影するたびに点灯する。またLEDが何かで覆われている(隠そうとしている)場合は取り除くよう注意されるとのことで、盗撮への悪用を防いでいる格好だ。

記事執筆時点では、日本で提供する予定があるかどうかは不明だ。もっとも国内向け製品ページが用意されているため、可能性はあるのかもしれない。

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