日本では2万円の値上げ?

Pixel 8は100ドル値上げ、Pixel 8 Proは据え置きか

Image:Google

10月4日の「Made by Google」イベントで、次期スマートフォン「Pixel 8」と「Pixel 8 Pro」が発表される見通しだ。Googleストアにも新型スマートウォッチ「Pixel Watch 2」とともに掲載されている上に、スペック情報も次々とリークされてきた。あとは「価格がどうなるか」に注目が集まっている段階である。

これにつき2つの異なる情報が発信されているが、いずれにせよ「Pixel 8の米国価格は100ドル値上げ」は一致しているようだ。

歴代Pixelスマートフォンの人気は、ストレートに言えば「そこそこの性能と競合他社より安い価格設定」にあった。GoogleのTensorチップは優れているとは言いがたいが、たとえばPixel 7の米国価格は599ドルで、Galaxy S23よりも200ドル安い。価格を考えれば、3D処理の重いゲームの動作が辛くても許容できる。メールやブラウザ等に用途を限ればお値段以上だ、といったところだろう。

さて、Pixel 8シリーズの価格情報である。1つは9to5Googleが「小売店関係者」から聞いた話によると、Pixel 8は699ドル、Pixel 8 Proは999ドルで、どちらも前モデルより100ドルの値上げだという。今月初め、欧州市場でもかなり値上げになるとの噂話もあった

もう1つはPixel関連で信頼性の高いリーカーKamila Wojciechowska氏が公開した、Google公式らしき価格表だ。Pixel 8は699ドルだが、Pixel 8 Proは価格据え置きで899ドルと書かれている。

「こんなことをするつもりではなかったが、誰かが米国でのPixel 8シリーズの価格を知ったかぶりしており、それが本当ではない」からとのこと。どうやら、9to5googleに当てこすっているようだ。

日本のPixelファンにとっての問題は、「国内価格がいくらになるか」ということだろう。参考になるのが、Pixel 7aの価格だ。米国価格は旧モデルPixel 6aに対して50ドルアップだったが、国内価格は約9000円の値上げになっていた。

現在Pixel 7は8万2500円だが、Pixel 8の米国価格が699ドルとして、現在の為替レート(1ドル約148円)で換算すると約10万3000円。実に2万円以上の値上げとなるが、Googleが日本向けには戦略的に安く設定するのか、実勢レートをそのまま反映するのかは興味深いところだ。

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