前歯はブラシを立てて磨くのが肝心

電動歯ブラシ「ソニッケアー」は“音波水流”がポイント。正しく使う方法は?

編集部:平山洸太

プレミアムシリーズの「ダイヤモンドクリーン 9000」

フィリップス・ジャパンは、電動歯ブラシ「ソニッケアー」についてのセミナーをメディア向けに実施。同社ならではの “音波水流” 技術をアピールした。また、間違っているユーザーも多いという “電動歯ブラシの正しい使い方” も教えてもらったので、こちらも合わせてお伝えしていこう。

電動歯ブラシは今や、多くのメーカーから発売されている。そのなかでソニッケアーは1992年に初代モデルが登場し、昨年30周年を迎えているブランド。開発者のDavit Giuliani氏が、自身の歯周病の悪化を止めるため、うまく磨けない人でも効率よく磨くために開発したそうだ。

こちらは最上位シリーズ「9900 Prestige」

ちなみに現在、日本で電動歯ブラシを使っているユーザーは、全体の22%とのこと。一方、いわゆる “歯磨きのプロ” である歯科医や歯科衛生士は、41%が電動歯ブラシを使っており、その半数以上(54%)がフィリップスのソニッケアーを選んでいるという。

電動歯ブラシを使う歯科医・歯科衛生士の54%がソニッケアーのユーザー

ソニッケアーでは、1分回に31,000回のストロークを行うことで、手磨きの最大20倍の歯垢除去を実現したとしている。そのポイントとなるのが、「たたき浮かす」「払い落とす」「かき出す」という3つの要素。高速振動によって叩いて浮かし、幅広い横振動によって、歯と歯茎の境目の歯垢も払い落とすそうだ。

3つの働きがポイント

そして重要なのが、振動数と振幅が特定の組み合わせになったときのみ発生する「音波水流」。この音波水流によって、口の中で水流を起こし、水の圧力で歯間の歯垢をかき出すサポートが行えるという。なお、ブラシを水につけてから磨き始めると音波水流が発生しやすいとのこと。

音波水流のイメージ

ソニッケアーは多くのモデルがラインナップされているが、エントリーでも上位モデルでも変わりなく、この音波水流を実現している。そのため洗浄能力ではなく、「モードと強さ設定」「機能」「アクセサリー」の3要素で製品を選べば良いという。セミナーでは選び方のチャートも紹介されたので、参考までにスライドの写真を以下に貼っておこう。

選び方のチャート

また、ブラシもこだわっているとアピール。ブラシも本体同様に多くの種類が用意されているが、共通してブラシのつま先(先端)からかかと(後端)にかけてアーチ形状を持たせており、これが磨きにくい奥歯に届き、歯列にフィットするという。また1本1本植毛することで、密度を高めて歯垢除去率を追求しつつ、毛先を丸くすることで歯茎へのやさしさにも配慮している。

ブラシ形状にもこだわり

正しく電動歯ブラシを使うポイント

セミナーでは、電動歯ブラシの “正しい使い方” の解説もあった。電動歯ブラシに移行したユーザーが、手動よりも磨けていないという事例が多くあり、その原因が間違った使い方にあるという。基本的な部分のため、すでにご存知の方もいるかもしれないが、改めていくつかポイントを紹介していく。

まずブラシは、歯と歯茎に対して、少し斜め(45度)で当てるのが正しいという。ブラシを強く当てすぎると音波水流の効果が出なくなるが、ソニッケアーには多くのモデルで加圧防止センサーがあるので、適切な力がわかりやすいとのこと。

斜め45度でブラシを当てる

特に電動歯ブラシで間違いやすいと説明していたのが、前歯の裏側の磨き方。ブラシを横向きにして当ててしまいがちだが、しっかりと縦にして磨くことで、磨き残しを防げるそうだ。特に下顎の前歯の裏については、肘をしっかりと高く上げ、ソニッケアー本体を下向きにして磨くと良いという。

前歯はブラシを“縦”に

前歯の表側についても同様で、歯並びが悪い場合は、こちらも縦にして磨くと汚れが落ちやすいとのこと。この際のポイントとして、ただ当てるだけでなく、手首を回転させてブラシを左右に動かすと良い。これによって歯の側面の汚れが落ちるという。

表側も“縦”にすると良いという

また奥歯については、ブラシを少し立てて斜めにすることがポイント。これによって、つま先(先端)の部分がしっかりと奥に届くようになる。ソニッケアーでは当てるだけで汚れが除去できるため、自分で小刻みに動かさないといけない手動と比べると、特にこの部分では電動にメリットがあるとスタッフは話していた。

ブラシを少し立たせると奥まで届く

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