iPhone 15 Proが持ち歩ける本格ゲーム機に

iPhone 15シリーズは全モデルUSB-C外付けディスプレイに接続可能

Image:zhongwenze/YouTube

iPhone 15シリーズ全モデルに搭載されたUSB-Cポートは、AirPodsやApple Watchなど小型のアクセサリーを充電できるなど、数々の新機能を解放した。それに加えて、外付けディスプレイにも接続できることを説明する新たな公式サポート文書が公開されている。

iPhone 15シリーズ各モデルの製品ページでは「ビデオ再生」の項目で外付けディスプレイ接続に言及しているが、より詳細に説明している格好だ。

本文書によれば、iPhone 15シリーズ各モデルの「USB-Cコネクタに外付けディスプレイを接続して、大きな画面でビデオや写真などを見ることができます」とのこと。

標準モデルとProモデルとでUSBデータ転送速度に格差はある(最大40Mbpsと10Gbps)が、それは「SoCにUSB 3コントローラーが内蔵されているかどうか」に由来しており、USB-Cポートの違いによるものではない。外付けディスプレイ接続に関しては、4モデルとも同じ仕様ということだ。

iPhone 15シリーズのUSB-Cポートは、USB-Cディスプレイとの接続にDisplayPortプロトコルを使っている。ただし高解像度ディスプレイに接続するには「USB 3.1以上に対応したUSB-Cケーブル」が必須とのことだ。

iPhone 15シリーズに同梱されたケーブルはUSB 2にしか対応していない。そのため、Thunderbolt 4(USB‑C)Pro ケーブル(1m) など別売りの対応製品を使うよう推奨している。アップル純正品は高価なため、半額程度のサードパーティ製品を使ってもよさそうだ。

対応ケーブルがあれば、iPhone 15シリーズは最大解像度4K/60HzのUSB-Cディスプレイに映像出力できる。さらにハイダイナミックレンジ(HDR)ディスプレイもサポートしており、SDRとHDRモードとの切り替えも可能だ。具体的には「設定」>「画面表示と明るさ」の順に選択し、接続先のディスプレイを選べる。

より一般ユーザーに有り難いのが、USB-C – HDMIアダプタまたはケーブルを使って、HDMI対応のディスプレイやテレビに接続できるということだ。HDMI 2.0に対応したアダプタやケーブルであれば(ディスプレイも対応している場合)解像度 4K/60Hzで映像を出力できるという。

要は「iPhoneと外付けディスプレイをケーブル1本で繋げる」ということで、Lightning – HDMI変換アダプタを持ち歩く必要はなくなったわけだ。またUSB-C搭載iPadやMacBookでも同じケーブルやアダプタが使い回せるため、旅行や出張での荷物が減らせるだろう。

このメリットを活かし、すでにiPhone 15 Proに大型ディスプレイとDualSenseワイヤレスコントローラーを繋ぎ、『バイオハザード ヴィレッジ』をプレイしている(正式リリースは「2023年内」のはずだが)YouTuberがいる。

解像度は1560×720でHDRは有効、フレームレートは30fpsに固定。ほぼフレーム落ちやカク付きもなく、快適に動作しているのは驚きではある。アップル幹部らは米IGNのインタビューに「iPhone 15 Proは最高のゲーム機になる」と語っているが、興味のある方はそちらも参照されたい。

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