カーボンニュートラルに向け

アップル、全製品でレザーの使用を終了。既存製品もストアから消える

Image:Carl-hampus Lundberg/Shutterstock.com

Appleは9月13日未明(日本時間)に開催した新製品発表イベント「Wonderlust.」において、2030年までにすべてのApple製品をカーボンニュートラルにするという計画「Apple 2030」の達成に向け、初のカーボンニュートラル製品となるApple Watchの新モデルを発表した。

これにあわせ、iPhoneアクセサリーやApple Watchバンドを含むすべての製品ラインでのレザーの使用を終了する。

Appleの環境・政策・社会イニシアティブ担当バイスプレジデント Lisa Jackson氏は、イベントの中で、「レザーは人気のアクセサリー素材だがカーボンフットプリントが高く、Appleの規模ではなおさらだ」とし、「Appleが及ぼす影響を減らすため、今後バンドを含むすべてのAppleの新製品でレザーを使用しない」と明らかにした。

レザーの代わりには、FineWovenと呼ぶ新しい素材が採用される。リサイクル資源を68%使用したエレガントで耐久性のある綾織物で、ほのかな光沢とソフトでスエードのような手触りが特徴だという。FineWovenは、iPhone MagSafeケースや財布のほか、Apple WatchバンドのMagnet Linkやモダンバックルにも使用される。

なお、レザーを新製品に使用しないだけではなく、既存製品についても販売を終了するようだ。すでにAppleストアからはレザーを使用したアクセサリーが姿を消している。

エルメスのApple Watchバンドと言えばレザーのイメージがあったが、新しいバンドはナイロンやフルオロエラストマーを使用したものに変更されている。

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