ベンチマーク出回る

インテルのGPU「Arc A350M」、GeForce 1050 Ti mobileと同等性能か

Image:Intel

インテルは3月31日、ノートPC向けのゲーミングGPU製品「Arc A」シリーズを発表。4月以降、各社のノートPCに搭載され、順次出荷されるとアナウンスした。

「Arc」は、長らくCPU統合型のグラフィックス機能しか提供してこなかったインテルが、高度な処理能力を必要とするゲーミング用途をターゲットとして開発した単体GPU「Xe-HPG」に新しくつけたブランド名。Arc Aは、その初めての市販モデルとなる。

ノート向けのArc Aシリーズは、その性能にあわせて3グレードをラインナップし、Arc 3が最も基本的なゲーミング性能、Arc 5は中級クラス、そしてArc 7が最も高い性能を備える。4月からは、このうちArc 3シリーズのA350MとA370MがサムスンGalaxy Book 2 Proに搭載されて出荷され、その後他社のノートPCにも搭載されていくことになる。

そして、このGalaxy Book 2 Pro(A350M 搭載)をいち早く入手したTwitterユーザー@harukaze5719が、さっそく ベンチマークソフト3DMarkの、FireStrikeとTime Spyテストのスコアを投稿した。

Galaxy Book 2 Proにはデフォルトモードに加えて、やや性能を向上させられるパフォーマンスモードという2つのモードがある。投稿されたデータによれば、Arc A350Mはデフォルトモードで6876、パフォーマンスモードで7318というスコアを叩き出している。またTime Spyの点数は、デフォルトモードで2653、パフォーマンスモードで3494だった。

ノートPCの性能情報を載せているNotebook Checkに照らし合わせた結果から言えば、Arc A350Mの性能は、2017年に発売されたNvidiaのGeForce GTX 1050 Ti mobileと同様か、それをやや上回る程度だ。

インテルはArc Aの発表において、特定のゲームが1080p解像度でそこそこのフレームレートで動作するところを紹介していたものの、どうやらA350MやA370Mは、どちらかと言えばカジュアルな(それほど処理性能を必要としない)ゲーミング向けと言えそうだ。ノートPC向けのGeForce RTX 3050と同等の性能を期待していたPCゲーマーたちには少々肩透かしな結果かもしれない。

ただ、A350Mがまったくダメかと言えばそうでもなく、レイトレーシングやインテルのXeスーパーサンプリング(XeSS、夏頃サポート予定)といった最新世代向け技術を搭載しているところは、比較対象となった古いGPUには無い利点だ。またインテルはArcシリーズ用のドライバーをリリースしたばかりであり、まだまだ細かな調整や最適化が完璧ではない可能性があることは考慮しておくべきだろう。

Arc 3 A350Mは、6つのXeコア、6つのレイトレーシングユニットを搭載し、コア周波数は1150MHzで駆動する。メモリバスの幅は64bit、最大4GBのGDDR6 RAMを搭載する。TDPは25〜35w。ベンチマークに用いられたGalaxy Book 2 Proは、このArc 3 A350MにCore i7-1260P CPUを組み合わせている。

@harukaze5719はPCのRAM容量を記していないが、このPCの仕様上の最大RAM容量は32G (LPDDR5)となっている。

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