外出先におけるPC作業の姿勢改善に最適

スタンドに変身するPCケースで外出時も姿勢改善。Macにも対応「Fleeve」を試す

n max nのノートPC用スリーブケース「Fleeve」を試した

台湾のアクセサリーブランド、「n max n」(エヌマックスエヌ)のノートPC用スリーブケース「Fleeve」(フリーブ)を入手し、約3週間に渡って使い心地を試した。良かった点や気になるポイントを報告しよう。

ケースとスタンドの2ウェイ仕様

Fleeveは一見すると普通のスリーブケースだが、ノートPCを置いて自由に角度調整ができるスタンド機能を兼ね備えている。n max nはPCやスマホ用にも様々な種類のレザーアクセサリーを開発し、商品化している台湾のメーカーだが、この夏にFleeveを引っさげて日本市場に本格進出することになった。商品はMakuakeのプロジェクトを通じて独占先行展開され、8,250円(税込)から応援購入できる。

FleeveはMacBook専用のアクセサリーというわけではなく、他社のノートPCやiPadにも使える。13インチ(と14インチ)、15インチ(と16インチ)のノートPCにサイズを最適化した、2種類のラインナップがある。

13インチのM1 MacBook Airがきれいに収まる

さらに本体の素材は、パイナップルの葉を使用したヴィーガンレザーの「PANEX」、または本革から選べる。一般販売における想定価格は11,000円(税込)としている。今回筆者は13インチ用のヴィーガンレザーモデル、カラーバリエーションは3色の中からブラウンを選んだ。

パイナップルの葉を使ったヴィーガンレザー「PANEX」を使用。写真のカラーバリエーションはブラウン。スタンドとして使う際、折り曲げる箇所に、ナチュラルなシワができるのはいかんともしがたい

MacBookがエレガントに収まるスリーブケース

筆者はそもそも、自分のMacBook本体にハードタイプのケースをガッチリ装着して使っている。その理由は以下のようなものだ。

・本体に余計な傷を付けたくないのでケースは必須
・スリーブタイプはMacBookの出し入れが面倒+よけいに厚みが増す
 →ならばハードタイプがベスト

こういった価値観は今も変わらないのだが、この頃パソコンで作業をしている時の姿勢が悪くなったと家族に指摘されてしまった。

画面の位置を高くして背筋を伸ばせるよう、MacBookを置くスタンドを購入したが、家の中はともかくとして、荷物が増えるので外に持ち歩く機会はほぼ無い。だがFleeveなら、筆者の困り事を一手に解決してくれそうだ。

ほぼ90度に折り曲げてMacBook Airを置いた状態。キータイピングを続けてもスタンドの上でMacが安定する

まずはスリーブケースとしての使い心地。13.3インチのMacBook Airがぴったりと収まる。比較的厚手の生地なので、衝撃もしっかりと吸収してくれそうだ。MacBookは裸の状態がベストで、いつも使っているハードタイプのケースを装着したままだと入らない。

12.9インチのiPad Proであれば、アップル純正のSmart Keyboard Folioを装着したまま、Fleeveに入れてフタを閉じられる。一方でMagic Keyboardだとフタを閉じてマグネットで止められなくなるので、その場合は15インチ用のFleeveを選んだ方がよさそうだ。

またFleeveには、口のところに小さいポケットがひとつ付いている。MacBookのケーブルやアダプターが入るサイズではないが、意外にAirPods Proがちょうどよく収まり、フタも閉まった。

内側のポケットにAirPods Proを入れた状態でもフタが閉まった

スタンドは安定するがストッパーに課題

スタンドとしても使い倒してみた。本製品は下側約1/3ぐらいの箇所を山折りにすることで、MacBookが置けるスタンドになる。MacBookがずり落ちてこないよう、スリーブケースのフタを折り曲げてストッパーにできる。

角度調整は最大約90度まで対応しており、最大角度まで折り曲げてMacBookを置くと、目線の高さも確保できる。なお、反対に90度以上曲げることができたとしても、今度はMacBookのディスプレイが開ききった状態になるのであまり意味がない。

90度以内のポジションでも形状が安定したまま、キータイピングの際にグラついたり、つぶれて平たくなったりしない。作りはしっかりしているところが好印象だ。

使い心地が気になった点はストッパー部分で、この磁力がもう少し強くてもよかったと思う。長時間タイピングを続けている間にMacBookが少しずつ滑り落ち、ストッパーの隙間に入り込み、ストッパーが開ききってしまうことがある。

ケースのフタが、スタンドとして変形させてMacBookを置いた時にストッパーの役割を果たす。ストッパーの磁力がもう少しパワフルでもよかった

本革に近い質感やルックスのヴィーガンレザーは好印象。使用中に一度コーヒーをこぼしてしまったが、すぐに拭き取ったらシミにならなかった。念のためヨゴレが気になる方は、ブラックやブラウンなど、濃い色を選ぶ方がよいかもしれない。

折り曲げ箇所が、繰り返し使うとシワになってしまうのはいかんともしがたい。だが今回試したヴィーガンレザーの方は、3週間使い込んでみても、シワがひび割れてくることがなさそうだ。

筆者はFleeveを使うようになって、別途スタンドを持ち歩かずに、良い姿勢でMacBookでの作業に打ち込めるメリットを実感している。長らく本体にはめ込むタイプのハードケースを使っていたので、Fleeveに変えてから、MacBook本体のカラバリを愛でる気持ちも思い出した。MacBookのケースを探している方は、ぜひ一度Fleeveを試してみてほしい。

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