Windows 10はあと2年でサポート終了
Windows 10はWi-Fi 7非対応？ リークされたインテルの文書から判明
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X（Twitter）にリークされたインテルの文書によると、インテルが将来的に提供するWi-Fi 7チップセットは、Windows 10を搭載するシステムがサポート対象に含まれていないようだ。Windows 10は、今年リリースされたバージョン22H2が最後の大型アップデートだと告知されている。
Xユーザーのchi11eddog氏によると、マイクロソフトはWindows 10向けにはWi-Fi 7ドライバーをサポートしないことがわかったという。また他の主なWi-FiチップメーカーであるQualcommとMediaTekも、Wi-Fi 7においてWindows 10をサポートしていないと述べている。
IEEE 801.11beすなわちWi-Fi 7は、予想されるリリース時期が2024年とされており、インテルの資料からは、この最新Wi-FiがWindows 11、Linux、そしてChromeOSでサポートされることがわかる。
Wi-Fi 6E（IEEE 801.11ax）の最大通信速度は9.6Gbpsとされているが、Wi-Fi 7の場合は新たに320MHz帯が追加され、搬送波の変調方式の細分化、5GHz帯と6GHz帯を組み合わせたマルチリンクオペレーション（MLO）の採用などにより、最大46Gbpsという速度での通信が可能になる。
一般家庭での実質的な使いかたを考えれば、おそらくWi-Fi 7ほどの速度はまだまだ必要なさそうだ。そして、あと2年しかサポート期間が残されていないWindows 10に、Wi-Fi 7のサポートが用意されなくとも、それほど驚くことではないだろう。
企業などで使用されるWindows 10 Enterpriseの延長サポートに関しては、長期サービスチャネル（Long Term Servicing Channel：LTSC）として通常のサポートよりも何年か長くセキュリティアップデートを受けることが可能な手段が用意されている。しかしWindows 10 Enterprise LTSCは、変更が厳しく制限されたり、クラウドが使えない環境での使用が必要とされる特殊なPCやデバイス（デジタルサイネージなど）を対象としており、あくまでセキュリティアップデートを提供するのみで、機能の追加・更新は予定されていない。
周囲からの電波干渉などが問題にならなければ、Wi-Fi 7は有線でのネットワーク接続と同じくらい効率的かつ高速になり、あらゆるデバイスが常につながる世界にとって、その性能が大きな利点になるはずだ。そして、そのWi-Fi 7環境が一般的になる頃には、おそらく多くの個人PCユーザーはWindows 10から新しいPCに更新していると考えて良さそうだ。
ちなみに、今回のインテルの文書には記されていないアップル製品に関しては、2025年発売のiPhone（iPhone 16 Pro？）でWi-Fi 7対応が行われるとの噂が6月に出ていた。
- Source: chi11eddog（X）
- via: The Register BGR
