対面式は3年連続で中止に

E3 2022はオンライン開催も中止。主催者が発表

Image:ESA

ゲーム業界の見本市「E3」を運営するESA(Entertainment Software Association)は、オンライン方式でのE3 2022の開催を中止すると発表した。なお対面式での開催は、長引く新型コロナの影響を考慮し、今年1月に中止を発表済みだった。

ESAは「新型コロナウィルスによる健康上のリスクが継続していることから、2022年のE3の直接開催をしないことを以前に発表した。そして本日、2022年はデジタルショーケース形式でのE3の開催もしないことを決定した」と述べ、「来夏には物理的およびデジタル的なE3体験の復活を目指し、全てのエネルギーとリソースを注ぎ込んでいく」とした。

今回の決定により、E3の対面形式での開催中止は2020年から3年連続となり、2021年は行われたオンライン開催も今年は行われないことになる。

2022年のE3オンライン開催を断念した理由を「2023年にリソースを集中させるため」とESAは述べているものの、ゲーム・エンタメ情報サイトのIGNが伝えるところでは、ESAが対面式での開催中止を決定してから、オンライン開催についての議論をしても、日程を含め計画がなかなか出てこないため、関係各所は苛立ちを募らせていたとのこと。

新型コロナのパンデミック以降、ゲームソフトパブリッシャーらはソニーのState of Playや任天堂のニンテンドーダイレクト、EAによるEA Play Liveといった、個別のオンラインイベントでの自社製品発表に軸足を移しており、相対的にE3のような巨大イベントの魅力が薄れつつある。

2023年のE3について「会場で楽しむか、お気に入りのデバイスで楽しむかに関わらず、まったく新しいフォーマットとインタラクティブな体験によって、コミュニティ、メディア、業界が再びひとつになるだろう」と述べているが、そうなるには新型コロナの影響が緩和されることに加え、ESAが出展各社に対して、より早い時期に計画を示す必要があるかもしれない。

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