ユーザーの趣味に合致しつつ新しい音楽に触れられる
YouTube Music、TikTokスタイルの音楽発見タブ「サンプル」発表
YouTube Musicは、ユーザーがTikTok風の動画で自分好みの楽曲を発見できるタブ「サンプル」を発表した。ユーザーは音楽を再生するだけでなく、映像も含めて次々と音楽を再生し、好みの楽曲を発見したら、それをライブラリーに保存することで「いつでも」これらの新しい音楽を聴けるようになる。
「サンプル」では音楽とともに再生される数秒間の動画がTikTokのような縦画面になっており、スマートフォンの画面いっぱいに表示されるようになっている。また「サンプル」を通じて、ユーザーはコンテンツを共有し、再生リストや新たなラジオステーションを作成し、フルレングスのミュージックビデオを視聴し、その曲をショートビデオ(Short)に使用したりすることができます。もちろん、アルバムのページに遷移してじっくり音楽を楽しむこともできる。
YouTube Musicのユーザーはすでに「サンプル」を使用することができ、画面の下部に新しいタブとして表示されている。これは、プラットフォーム内の縦型ビデオ「ショート」、TikTok、Instagramのリールとかなり似たインターフェースだ。
YouTube Musicでは以前よりに、ユーザーがミュージックビデオとオーディオのみの再生を切り替えることができた。「サンプル」では、音楽リスナーの視野を広げるために、アルゴリズムによって選択されたビデオクリップを使用し、ユーザーの趣味嗜好からあまり離れない音楽を提供するようになっているという。
YouTube Musicの製品管理ディレクターである Gregor Dodson氏は「TikTokが登場する前から、社内ではこの新機能について長い間話し合いが行われていた」と述べている。
TikTokユーザーはただ楽しむためだけにTikTokを利用しているわけではなく、様々な情報を検索し、いままで知らなかったクールなアーティストを見つけるためにも活用している。Dodson氏は「音楽ファンにとって、新しい音楽を発見することは本当重要なことだ」と述べている。「しかし、多くのユーザーの行動を見ていると、新しい音楽を聴くことはほとんどない」とし、「サンプル」も若年層のリスナーがとって新たな音楽発見プロセスの一部として役立てることを望むとした。
ちなみにYouTubeでは、同じくTikTokの流儀を取り入れた縦長動画セクション「YouTube ショート」を2021年より開始している。