なぜか1か所に集まって動かなくなる

無人ロボタクシーに24時間営業許可のサンフランシスコ、早くもCruiseが渋滞巻き起こす

Image:Tada Images/Shutterstock.com

先週木曜日、カリフォルニア州はWaymoとCruiseに対して、それまでは制限をかけていた無人ロボタクシーの規制を大きく緩和し、24時間体制での有料サービス提供を許可した。ところがその週末に、さっそくCruiseのロボタクシー10台前後が道路を塞ぐ格好で停止し、約15分間にわたって渋滞を巻き起こす事例が発生した。

問題が発生したのは金曜の23時ごろで、ノースビーチ地区の通りで10台ものCruiseの無人車がハザードランプを点滅させて停止し、その合間に居合わせた一般車両の通行ができなくなる事態を引き起こした。

Cruiseの説明によると、近郊で開催された音楽フェスティバルによって携帯電話サービスの接続性に問題が発生し、Cruiseのルート管理情報が無人車に正確に行き渡らなかった可能性があるとのことだ。

カリフォルニア州では2022年6月以降、無人の自動運転テストカーによる、少なくとも600件の問題が報告されている。その例としては、緊急対応ゾーン近くでの予測不可能な動作、緊急通行車両の妨害、人や道路周辺設備とのニアミス事故などが挙げられる。

カリフォルニア州公益事業委員会(CPUC)が木曜日にWaymoとCruiseのロボタクシー事業の規制緩和を決めたことに関しても、サンフランシスコ市警察および消防署は強く反対していた。

Cruiseは今回の渋滞発生についてコメントを出していない。WaymoもCruiseの引きおこした渋滞の問題が、今後の無人ロボタクシー運用計画に影響するかとのCNBCからの問いに回答しなかった。ただし、Waymoの製品管理責任者であるChris Ludwick氏は、無人ロボタクシーサービスには「非常に高い需要」があるとしている。

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