機械ではなく手動による開け閉め

Galaxy Z Flip5、開閉40万回以上の“拷問テスト”クリア。サムスン公称の2倍以上

Image:Mrkeybrd/YouTube

ここ数年、折りたたみスマートフォンが普及するにつれ、その壊れやすさも批判を集めやすくなっている。今年6月に発売されたばかりのGoogle Pixel Foldも、わずか数日で画面が破損したとの報告が相次いでいた

しかし、サムスンの最新モデルGalaxy Z Flip5につき耐久テストを行った結果、サムスン公称よりも頑丈であることが証明された。

ポーランドのYouTuberであるMrkeybrd氏は、数日間かけてGalaxy Z Flip5が壊れるまで折りたたみを繰り返す耐久テストを行った。サムスンの耐久テストは機械を使っているが、こちらは完全に手作業だ。つまり毎回、均等な力や速さで開け閉めされたのではなく、実際にユーザーが日常生活で使うのと近い状況だ。

なおMrkeybrd氏は昨年も、Galaxy Z Flip3で同じようなテストを行っていた。今回のテストはライブ配信で録画はされていないため、記事執筆時点で見ることはできない(下記動画のように一部は残っている)。

サムスンはGalaxy Z Flip 5が20万回以上の開閉動作テストをクリアしたとしているが、今回の手動テストではその倍、40万回以上の折り畳みに成功した。

しかし、その道のりは無傷で達成されたわけではない。約22万回折りたたんだ後、ヒンジの調子が悪くなって自然に開くようになったが、スマホとしての機能に問題はなかった。

そして40万回時点でもまだ動いていたが、水没させたり小麦粉や卵をまぶしたりすると、ついに画面の右側にピンク色の線が見えるようになった。ここでテスト終了となったが、合計40万1146回もの開け閉めに耐えきったのである。

競合するモトローラRazr 40 Ultraでも同じテストが行われたが、 “わずか” 12万6,266回で沈黙してしまった。それでも、1日に100回開閉したとして3.5年弱は使えたことになり、一般的なユーザーにとっては十分な耐久性だろう。

ほか耐久テストでは加熱しながら、あるいは水中で開閉したり、ホコリだらけの袋に入れたりもしている。それを含めての40万回以上という、数値の重みは大きい。

サムスンの折りたたみスマートフォンは、競合の中国メーカーと比べれば、かなり高めの価格に設定されている。それでも画面が割れる、ヒンジが壊れるなどの不安から解放されるなら、むしろ安いと感じるのかもしれない。

関連キーワード: