第1世代は3,000ドル以上との説が有力
アップルのVRヘッドセット、“廉価版”が2025年登場の予測
アップルがAR/VRヘッドセットを開発中だと噂されつつも、まだ第1世代の製品を発表せず、言及もしていない。しかし、すでに第2世代モデルに取り組んでいるとの観測が相次いでいる。
そんななか、第2世代モデルを2025年前半に発売する計画で、よりハイエンド/手頃な価格の2モデルが用意されている可能性が高い、とのアナリスト予測が報じられている。
アップルのサプライチェーン情報に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、ブログ記事で同社AR/VRヘッドセットの展開と関連サプライヤーに関する見通しを語っている。それによれば第2世代モデルは上記のように2種類あるかもしれず、部品サプライヤーは2024年下半期に出荷を開始し、製品本体は2025年前半期に発売されるとのことだ。
またアップル製AR/MRヘッドセットの出荷台数は、第2世代の製品セグメント戦略とエコシステムにより、早ければ2025年または2026年に1,000万台に達する可能性があるとも述べられている。
Kuo氏は以前から、アップルの第1世代AR/VRヘッドセットが2023年1月に発表、第2四半期に発売と主張してきた。昨年末には第2世代モデルにも言及しており、「第1世代よりも軽く、フォームファクタのデザインやバッテリーシステム、プロセッサなどが改善され、22年第4四半期に量産が始まる」と述べていたこともある。
アップルの第1世代ヘッドセットは、3,000ドル以上もする高価な製品になるとの説が有力である。もしも数年で1,000万台もの出荷台数が見込めるとすれば、第2世代の廉価モデルが大きく貢献すると推測される。
おそらくVRヘッドセット市場で最も成功を収めた製品の1つは、2020年10月に発売された「Meta Quest 2(Oculus Quest 2)」だろう。先月、リサーチ企業IDCの幹部Francisco Jeronimo氏はTwitterで、販売台数は1,480万台に達するとの推定を明かしていた。
Meta Quest 2は299ドルからという、安価さを強みとして急激に売上を伸ばしていたが、アップルは第2世代モデルでどこまで価格を下げるつもりなのか。今後の続報を待ちたいところだ。