「Truth Social」にとどまる意向

トランプ元大統領、マスク氏のTwitter買収を歓迎しつつも「戻るつもりはない」とコメント

Image:Michael Vadon

Twitter社がイーロン・マスク氏からの買収提案を受け入れたことが世界を賑わせているが、それにより注目を集めているのが、前アメリカ合衆国大統領 ドナルド・トランプ氏の去就だ。

2020年の大統領選挙に関して、連邦議会への暴力を扇動する投稿をしたことで、トランプ氏はTwitterなど主要なSNSからアカウントを永久停止されている。だが、負けず劣らず奔放なツイートで知られるマスク氏がTwitterのオーナーになれば、トランプ氏のTwitterアカウントを復活させるかもしれないというわけだ(特にマスク氏がそう発言したわけではない)。

しかし、もし仮にそうした事態になったとしても、自分がTwitterに戻ることはないと、トランプ氏は米Fox Newsに対して語っている。

トランプ氏は「私はTwitterをやらない、TRUTHにとどまるつもりだ」と語っている。ここでいうTRUTHとは、トランプ氏が自ら立ち上げた「Truth Social」のことだ。今年2月21日の「大統領の日」に米国内でリリースされ、「言論の自由」をスローガンにしながらも、提供開始からたった2日でアカウントが停止された(まだつぶやく前の、登録申請だけで)との報告もあった

さらにトランプ氏は「イーロンはTwitterを改善してくれるだろうし、いい人だから買ってほしい。でも、私はTRUTHにとどまるつもりだ」と重ねて述べている。

この発言は、マスク氏がオファーした1株あたり54.2ドルでの買収提案をTwitterが受け入れると発表した直後のことだ。マスク氏の買収提案は2週間近く前に遡るが、当初からトランプ氏はTwitterへの復帰に「おそらく興味はないだろう」と語っていた

その後、トランプ氏は「Twitterはとてもつまらなくなった。彼らはTwitter上の多くの良い意見、保守的な声の多くを排除してしまった」とも述べている。

「Twitterに酷似している」との指摘が相次ぐTruth Socialは、3月に正式に立ち上げられたが、当初は大規模な技術的問題に見舞われ、ほぼ使用不能になっていた。この事態にトランプ氏は「怒り狂い」、完全に機能するまでは投稿を拒否すると示唆したとも伝えられていたほどだ。

しかし、米動画大手Rumbleのクラウドサービスに切り替えた後は順調に運営されており、ユーザーもようやくアカウント登録を完了できるようになったとのこと。そのためトランプ氏が公約通り、近い将来にTruthのみに独占的に投稿する可能性が高くなっている。そんなタイミングで、「Twitterに戻る」とはとても言えないとも憶測される。

逆にTwitterとTruthがともに(トランプ氏やマスク氏の言う意味での)「言論の自由」を尊重するなら、互いにライバルとなりかねない懸念もある。これに関してトランプ氏は「私たちは国に自由と正義と公平さを求めており、オープンであればあるほど良い」と述べつつ「(マスク氏の運営するTwitterが)私がやっていることの競争相手とは見ていない」と付け加えている。

一般的な意味では、互いのSNSが「言論の自由」を競い合うことで、これまでTwitterが築き上げてきた暴言や脅迫、差別的言動などを規制するポリシーが崩されないよう望まれるかもしれない。

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