iPhoneやMacなども対応
アップルがHDR10+をサポートへ。Apple TVやiOS 16など新OSで
アップルがこの秋に新たなOSを多数提供開始することが、WWDCで発表された。そこでは大きく言及されなかったが、tvOS 16も提供され、オーディオビジュアル関連でも機能強化が行われるとの情報が飛び込んできた。
MacRumorsは、デベロッパー向けのtvOS 16ベータ版で、HDR10+がサポートされることを確認したと報じている。
これまでApple TVは、ドルビービジョンやHDR10には対応していたが、HDR10+には対応していなかった。大きな方針転換と言える。
HDR10+は2017年当初、サムスンとAmazon Videoが主導して策定したHDR規格だ。ドルビービジョンと同様に、ダイナミックメタデータを活用する技術で、同年8月にはパナソニックと20世紀FOXが参加し、2018年には技術ライセンス・認証プログラムを開始した。
その後対応のUHD-BDプレーヤーやテレビなどがサムスンやパナソニックなどから発売され、他社製の機器もアップデートで対応するなどしていた。コンテンツも徐々にではあるがリリースや配信が行われていた。
2021年には、環境に合わせて輝度レベルを自動調整する「HDR10+ ADAPTIVE」も発表。環境光や迷光によって受ける画質への悪影響を抑制する技術をアナウンスしていた。
またテレビ関連の専門サイトであるflatpanelsHDは、 iOS 16、iPadOS 16 、macOS Venturaの「Apple TV」アプリにおいて、HDR10+がサポートされると報じている。、これについては、アップルの確認も得たという。実際にApple TVアプリでHDR10+対応タイトルが発売されるという情報は今のところないが、今後、OSの正式提供開始が近づいてきたら追加情報が出てくる可能性が高い。
そのほかMacRumorsの情報によると、tvOS 16ではマルチユーザー機能の改善、Matterのサポート、iOSと同様に任天堂のJoy-Conやプロコントローラーなど多数のゲームコントローラーのサポートなどが行われるという。
- Source: MacRumors flatpanelsHD