ドラえもんのビッグライト?

タミヤRCカーを巨大化したEV「ワイルドワン MAX」登場。ヨーロッパでは公道も走行可能

Image:Tamiya/The Little Car Company

子供の頃、おもちゃの車を巨大化させて乗り回す夢を抱いた人は少なくないはずだ。その夢を、英国を拠点とするThe Little Car Company(リトルカー・カンパニー)が叶えようとしている。同社は、タミヤ模型が1980年代に発売したラジコンバギー「ワイルドワン」を運転可能としたEVを、まもなく一般公開する予定だ。

この「Tamiya Wild One Max(タミヤ・ワイルドワン・マックス)」は、実際に大人が乗って運転できる本物のEVだ。交換可能な8つのバッテリーパックを搭載し、航続距離は124マイル(約200km)。最高速度は時速62マイル(約100km)と謳われている。

もともとリトルカー・カンパニーは、アストンマーティン・DB5などクラシックカーを子供サイズにしたThe DB5 Juniorなど、「小さくすること」を得意とするメーカーだー。

が、このワイルドワン・マックスは逆に1:10スケール、つまりオリジナルを10倍も大きくしている。ラジコンカーの細部までも忠実に再現され、来週末に英ウェスト・サセックスで開催されるグッドウッド・フェスティバル・オブ・スピードでお披露目される。

ワイルドワン・マックスは2021年に発表されたが、当初はフロントガラスのない1人乗りで、航続距離はわずか25マイル(約40km)、最高速度は時速30マイル(約48km)。また自分で組み立てるキットとして発売される予定で、予想小売価格は8,250ドルだった。

が、その後2年間で何もかもが変わった。より大きく、よりパワフルに、そしてより高価になったのだ。全長は147インチ(約3.6m)で2人乗りも可能、フロントサスペンションも変更され、総重量は1,100ポンド(約157kg)だという。価格は約45,000ドル(約633万円)で、5倍以上となった。

Image:Tamiya/The Little Car Company

ヨーロッパに住んでいる人は、一緒にオプションのロードパック(ワイパーやミラー、泥よけやライト等)を購入すれば「四輪バイク」として登録でき、高速道路は走れないが、一般道では使用可能となる。もっとも、米国では連邦政府の基準をクリアできないとのことだ。

タミヤの母国である日本で販売されるかどうか不明だが(公道では走行不可と思われるが)、遊園地やテーマパークのアトラクションで導入を期待したいところだ。

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