ただしメッセージは読めません

Facebookメッセンジャー、保護者が13~18歳の利用も管理できるように

Image:Fabio Principe/Shutterstock.com

Facebookメッセンジャーのペアレンタルコントロール、すなわち保護者が子供のアプリ使用を管理できる機能が、13歳~18歳のユーザーも対象となる。まず米国、英国、カナダで利用可能となり、今後数か月のうちに全世界のより多くの国に展開される予定だ。

これまでペアレンタルコントロールは、6~12歳の子供向けに作られた「Messengerキッズ」のみで利用できた。もともとFacebookは13才未満の子供の利用を禁止しているが、それに違反している子供が約750万人もいるとの調査結果を受けてリリースされたものだ

それが今回、13歳~18歳が使う場合、Facebookメッセンジャー本体にもペアレンタルコントロールが拡大された格好である。

実際の運用は、Facebookの親会社Metaが運用するプラットフォーム上で保護者が子供の利用を管理しやすくする「ファミリーセンター」で行うことになる。すでにファミリーセンターでのペアレンタルコントロールは、昨年6月から日本でもInstagramやMeta Questヘッドセットに導入済みである

具体的には、保護者は以下のことができるようになる。ただし、ティーンエイジャーのメッセージを読むことはできない。

  • ティーンエイジャーがメッセンジャーに費やす時間を確認する
  • ティーンエイジャーのメッセンジャー連絡先リスト、およびプライバシーと安全設定の表示と最新情報の受信
  • ティーンエイジャーが誰かを通報した場合に通知を受ける(本人がその情報を共有することを選んだ場合)
  • ティーンエイジャーにメッセージを送れる人(友達のみ、友達の友達、誰でも)を確認し、本人がこの設定を変更したかどうかを確認する。
  • ティーンエイジャーのMessengerストーリーを閲覧できるユーザーを確認し、設定が変更された場合は通知を受け取れる

Metaによると、今後さらに多くの機能を追加し、保護者が10代の若者の時間や交友関係をより良く管理できるようにするという。ほか、ティーンエイジャーがFacebookアプリを20分間を超えて使い続けると休みを取るよう促したり、1日の時間制限を設定したりできるようにする予定とのことだ。

かつてMetaは、Instagramが10代の少女に有害という調査結果が社内にありながら、外部には公表せず、悪影響を小さく見せようとしていると批判されていた。とはいえ年齢層別では10代のユーザーが最も少ないとのデータもあり、利用者の高齢化を避けるためにも、批判に応じつつもティーンエイジャーの利用を確保せざるを得ないのだろう。

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