毎日をちょっと楽しく便利にするIoT調理家電をレポ

時短/オシャレ、EPEIOSのノンフライオーブンが有能すぎ!“Chefの居る生活”にハマった

編集部:川田菜月

スマートノンフライオーブン「Chef」(価格39,800円/税込)がうちにやってきた

最近では当たり前に、あらゆるものをスマートフォンから操作できるようになった。テレビやスピーカー、イヤホンだけでなく、ロボット掃除機をはじめ、家電ジャンルにもいわゆる “IoT対応” が増えている。

IoT家電はインターネットとつながることで、これまでにない機能性や操作のしやすさを提供する。おかげで生活で感じていた不便さが改善され、日常がちょっと便利になる。この “ちょっと” が大事で、毎日面倒だったことが、楽しいことになったりするのだ。

ここで紹介するスマートノンフライオーブン「Chef(シェフ)」も、そんな日々を楽しくするIoT家電の一つ。今回、編集部員が実際に2週間ほど自宅で使って “Chefの居る生活” を体験してみた。

おしゃれで便利!スマートノンフライオーブン「Chef」がうちにやってきた

Chefは、EPEIOS JAPANが手掛けるIoT家電シリーズ “FoElem” にラインナップされるスマートノンフライオーブン。今年1月中旬ごろより一般販売を開始するやいなや、テレビなどメディアで取り上げられ、売り切れ続出の大人気モデルだ。

付属アクセサリーもたっぷり同梱される

油を使わないヘルシーな「ノンフライ揚げ物調理」と、食材をセットするだけで調理可能な「ほったらかし調理」ができ、さらに専用アプリ「EPEIOS Life」と連携してスマホからの操作に対応。しかも自動洗浄機能付きで、使った後のお手入れも簡単だ。

付属品の充実っぷりも嬉しいポイント。ワイヤーラック、メッシュバスケットまではそう珍しくないが、Chefにはさらに、回転バスケットとロティサリーフォーク(素材を回転させながら焼くことができる器具)まで付いている。自宅で塊肉をまるごと焼くことができるなんて…!ここまで揃っていると、普段やらない料理にも挑戦したくなる。

ロティサリーフォークや回転バスケットなど珍しい付属品も用意、使いたくなる充実っぷりだ

そんな至れり尽くせりの機能性もさることながら、特徴的なデザインも魅力のひとつ。一目でChefと分かる半円形の外観は、エルメスやルイ・ヴィトンといったハイブランドでの経歴を持つデザイナーによるもので、「調理家電にも関わらずインテリアとして違和感のないフォルム」「一人暮らしの部屋においても場所を取らないサイズ」を追求したそうだ。

キッチンにはできるだけオシャレなものを置きたいが、デザイン家電は機能が物足りないことが多く、逆に機能を優先すれば見た目は妥協するしかなかった。しかしChefなら機能を犠牲にすることなく、置くだけでInstagramなどで見るような憧れのオシャレキッチンに近づける。これはChefの最大のメリットかもしれない。

実際のサイズは350W×380H×352Dmm。たしかに、一般的に一人暮らし向けとされるオーブンレンジ(20L未満程度を想定)とそう変わらない大きさで、むしろ立方体に近いため、比較するとより幅は小さく、若干高さはあるという感じ。

筆者宅にはChefがキッチン横のスペースに、ちょうどよく収まった。なお、質量は10.8kgほどで、持てない重さでもないが、軽くもないので、持ち上げる際には十分注意したい。

キッチン横の空いたスペース。奥行きもあり、もともと電子レンジやオーブンを置く想定と思われる
Chefがぴったり収まった!左右、後ろの空きスペースも十分確保

「でも食べたい」が叶う!Chefでヘルシー揚げ物にトライ

早速、Chefを使って料理してみよう。使える料理機能は、オーブン/トースター/ノンフライヤー/発酵/解凍/フードドライとさまざまだが、最初はやっぱり揚げ物にトライしたい。ということで今回はトンカツを作ってみた。

というのも、揚げ物を作るには何かと障害が多い。油はねによる火傷やコンロの汚れ、大量の使用済み油の処理など、調理中・調理後は手間がかかる。片付けのことも考えると正直めんどくさい。

そこでChefの出番。下準備をした食材をワイヤーラックにのせて、あとは温度と時間を設定するだけで完成。本体に搭載する上下加熱式ヒーターにより、食材を上から下から、しっかり加熱調理してくれる。

下準備は通常の作り方と同じ

ノンフライオーブンは温度上昇に通常のオーブンより時間がかかると言われているようだが、準備時に使った調理器具の洗い物だったり、Chefのおかげで空いたコンロで他の料理を作っていたりしたら、特に時間がかかるようには感じなかった。

トンカツなどの揚げ物は、調理者だけでなく、小さな子供やペットのいる家庭の場合は床の方に飛んでしまうことも心配。ノンフライオーブンなら気軽に作ることができそう

温度と時間は、本体に搭載するボタンからセット、またはプリセットの料理モードボタンを使って設定できる。また、スマホアプリからも操作可能で、アプリとの連携は、Wi-Fiボタンを押してスマホとペアリングさせるだけ。

アプリから温度・時間を設定することもできる

このアプリ連携がとにかく便利! アプリからは、ウェブサイトで公開されているChefを使ったレシピ集からメニューを選択することもできるので、料理上手な皆さんのお力をすぐに借りられる。また、アプリにないレシピも、温度/時間、ヒーターの位置など各種項目を設定して、カスタムメニューとして保存することもできる。

なお、アプリでメニューおよび温度/時間をセットしたあとは、本体の電源ボタンを押すことで調理開始という流れ

ちなみに、トンカツの場合、下準備は普通に調理する際と基本同じだが、衣となるパン粉自体に少量の油を混ぜ込むのがポイント。この少量の油と豚肉から出てくる脂によって、カリッとした食感もきちんと再現できる。また、油分も抑えているから、若干ながらヘルシーなトンカツに仕上がるのも嬉しい。

実際に出来上がったトンカツは、想像以上にしっかりと揚がった感のあるカリカリ食感で、中身も程よく柔らかさもある。お店で食べるのと同じくらい、は言い過ぎだとしても、普通に油で揚げたのと変わりないくらい美味しく仕上がった。

健康や体型を気にする場合でも、カロリーを抑えたトンカツなら、罪悪感少なく食べられる!(写真のように肉成分が多すぎるメニュー+アルコールは避けた方がいいけど)

他にも、同じように油を使う唐揚げだったり、パリッと感の再現が難しいチキンソテーなども、Chefに入れてボタンを押すだけで、いい感じに作ることができる。これなら、ちょっと手間に感じたり、うまく仕上げられないからと敬遠しがちな料理でも、「Chefにお任せ」で食卓に並べられる。

もう一つ使いたかったのが自動洗浄機能だ。Chefには、料理メニューによって、素材をパサつかせずにふっくらと仕上げられる「スチーム機能」が備わっている。この機能を活用して、高温スチームによって庫内の汚れを浮かせて、その浮いた汚れを布巾などで拭き取るだけの状態にしてくれる。

自動洗浄ボタンを押すと、温度と時間が表示される。あとはスタートボタンを押すだけ。料理機能とほぼ同じ動き

扉を開いたら上部についている給水タンクを取り出して、水を入れたら、自動洗浄を開始。すると温度と時間が表示され、洗浄が始まるので、あとは待つのみ。使った水は本体下部にある排水トレーに溜まるので、洗浄終了後は庫内の拭き上げと、トレーの水を捨てて軽く洗うだけで、お手入れ完了だ。

給水タンクは取り外しも簡単。またこうした機能面が横や後ろではなく、全て前面から使えるのも便利と感じた

さらに、給水経路の洗浄機能も備わっているので、水垢やカビの発生を抑制してくれる。冷蔵庫や洗濯機などをはじめ、毎日使う家電はある程度、まめな掃除や洗浄が推奨されていると思うが、それができれば苦労はない。こうしたお手入れ工程でも時短できるおかげで、「あとで掃除がなあ…」とか思わずに、どんどん使いたくなるのも魅力と思う。

アプリからも設定可能。またタンクに水がない状態の際にはアプリがアラーム通知してくれる

家事というのは毎日のことで、基本休みがない。IoT家電のおかげで、時短できたり、少しでも楽になってくれるのは、本当にありがたいことだ。

また、使い方次第で、さまざまな料理を手軽に作ることができるから、食事の楽しみも広がるし、まさにシェフのようだ。料理好きの方はもちろん、料理が嫌いじゃないけど面倒になってしまう方にも、Chefの居る “美味しい” 生活を体験してみてほしい。

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