ミニLEDディスプレイ+ProMotion対応なら高価格になりそう
“30インチ超”の大型iMacが「初期開発中」の噂
先日、新型Mac ProやMac StudioなどデスクトップMacが登場した一方、エントリーモデルに位置づけられる24インチiMacは、2021年4月から2年以上も後継モデルが出ていない。ほぼ全Macの搭載チップがM2世代に移行したなかで、M1チップに留まり続けている数少ないモデルだ。
そんななか、アップルが「30インチを超えるディスプレイ」を備えたiMacの開発に取り組んでいると著名ジャーナリストが主張している。
アップルの社内情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、今後登場する新製品の1つとして30インチ以上のiMacが「開発の初期段階にある」と聞いたと述べている。それとは別に、現行モデルと同じサイズの新型iMac(コードネームJ433とJ434)も開発中とのことだ。
それほどの大型iMacといえば、思い出されるのがiMac Proだ。かつてインテルのワークステーション向けプロセッサーであるXeon Wを搭載してハイエンド機に位置づけられたが、2021年3月に販売終了している。ついにMac ProもAppleシリコン(独自開発チップ)版が投入された一方で、iMac Proには後継モデルが登場していない。
Appleシリコン搭載の大型iMacが開発中との噂は、1年以上前からささやかれていた。社内では24インチiMacと区別するため「iMac Pro」と呼ばれており、M1 ProやM1 Maxを搭載し、画面サイズは27インチでProMotion(最大120Hzの可変リフレッシュレート)対応、2022年前半に発売とのことだった。
24インチiMac後継モデルは「M3」チップ搭載で、2023年後半に発売が予想されている。それとの差別化として、大型iMacには「M3 Pro」や「M3 Max」が採用される可能性もありそうだ。以前Gurman氏は、CPUコア12個、GPUコア18個、36GB RAMを搭載した「M3 Pro」がテスト中だと述べていたことがあり、M3と並行して上位バリエーションも準備が進んでいるのは確かだろう。
新Mac Proは、ユーザーが自力でRAMを増設・交換できないことが物議を醸した。それはAppleシリコンのユニファイドメモリ設計によるもので避けがたいが、iMac Proはインテル版でもユーザーが取り付け不可だったこともあり、同じ仕様だとしても違和感は小さいだろう。