オクタゴンの勝利条件には「金網内から先に出る」もあり

イーロン・マスクとマーク・ザッカーバーグ、金網デスマッチに合意

Image:Cassiano Correia/Shutterstock.com

TwitterのオーナーでテスラCEOのイーロン・マスク氏が、Meta創業者マーク・ザッカーバーグ氏に金網デスマッチを申し出たところ快諾され、その場所にラスベガスのオクタゴンを指定している。

ことの発端は、International Blockchain Consultingの創設者兼CEOのマリオ・ナウファル氏が「MetaがTwitterのライバル“Threads”リリースへ」とツイートしたことだ

このThreadsとは、Meta傘下のInstagramがまもなく公開と噂されるテキストベースアプリのことだ。ナウファル氏は、Meta幹部がマスク氏の気まぐれな運営を批判しているとの噂にも言及している。

このツイートにマスク氏が反応したところ、フォロワーが「気をつけた方がいい。彼は今柔術をやっているらしい」とリプライ。それに対してマスク氏は「彼が応じるなら、ケージマッチに向けてアップしてやるよ(笑)」とコメントした。ケージマッチとは、リングを金網に囲まれた状態で戦う試合であり、日本でいえば「金網デスマッチ」が近い概念だ。

それに続き、ザッカーバーグ氏がInstagramにて「場所を送れ」と言ったことがMeta広報に確認が取れた、とThe Vergeの編集者がツイート。これにマスク氏は「Vegas Octagon」つまりラスベガスを指定した次第だ。オクタゴンは8つの面があることに由来し、総合格闘技のファンにとってはUFCの会場としてお馴染みだろう。

マスク氏とザッカーバーグ氏は、ハイテク業界の大物対決という意味では屈指の好カードだ。もっとも両者がまともに試合になるかというと、大いに疑問がある。

マスク氏は51歳で、ザッカーバーグ氏の12歳年上だ。体格ではザッカーバーグ氏に勝り、本人も南アフリカで育った頃には「本物のハードコアなストリートファイト」をしていたと述べていた

とはいえ、最近ザッカーバーグ氏はブラジリアン柔術に励んでおり、ゲリラ柔術代表のデイブ・カマリロ氏のもとでトレーニングを積んでいるという。カマリロ氏はUFCチャンピオンを何人も育てたことがあり、実際ザッカーバーグ氏も柔術のトーナメントで優勝経験がある

いよいよ金網デスマッチの期待が盛り上がるなか、マスク氏は「私にはセイウチという素晴らしい技がある。これは相手の上にただ横たわって、何もしないというものだ」「子供を抱き上げて空中に放り投げる以外は、ほとんど体を鍛えていない」とも述べている。

すでにマスク氏・ザッカーバーグ氏ともマッチメイクの合意に達し、試合会場も決まった。あとはアントニオ猪木対モハメド・アリのように細かなルールを決めるのを待つばかりだが、両社の幹部や株主らが物理的な激突を止めるのかもしれない。

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