クラムシェル型スマホの将来を占う仕上がりに注目

「Galaxy Z Flip5」、サムスン公式らしき画像が流出。外側画面は3.4インチに大型化

Image:tinhkhuong/Shutterstock.com

サムスンの次期クラムシェル型(タテ折り)スマートフォン「Galaxy Z Flip5」に関しては様々な情報が届けられてきたが、外側のカバーディスプレイが大型化することでは概ね一致している。Galaxy Z Flip4までの1.9インチから3.4インチに大型化し、YouTubeやGoogleマップなども対応するとのリークもあった

それらを裏付けるように、インドメディアMySmartPriceがサムスン公式らしきレンダリング画像を公開した。

すでにMySmartPriceサイトでは当該ページは削除されているが(Internet Archiveにキャッシュあり)、The Vergeなど複数のメディアが掲載を確認している。

今回の画像は、内側の折りたたみ画面よりもカバーディスプレイの“広さ”を強調するものだ。これまでの噂通り3.4インチとされ、3.26インチのOPPO Find N2 Flipを上回ることになる。

Image:MySmartPrice

また、先日発表されたモトローラ製Razr 40 Ultra(ないしRazr+2023)の3.6インチには及ばないものの、両者のアプローチは異なるようだ。

すなわちRazr 40 Ultraはカバーディスプレイ内にカメラとLEDフラッシュ用の切り欠きを設けていたが、Galaxy Z Flip5は左上を凹ませ、そこにカメラとフラッシュを横並びに配置している格好だ。

カバーディスプレイの大型化は、上記のようにGoogleマップを見たりGmailの返信もできるほか、クラムシェル型スマホの強みの1つである「高解像度のメインカメラで自撮りできる」ことにも適している。これまでの1.9インチ画面は切手サイズでしかなく、アプリの通知やQRコードの表示以上は難しかった。

しかし、ハードウェア的に実装しても、ソフトウェア面でどこまで対応するかは不明だ。たとえば、どんなアプリでも実行できるのか? 折りたたみ画面とカバーディスプレイ間での引き継ぎはどう扱うのか。サムスンとGoogleは密に協力しているとの噂もあり、Galaxy Z Flip5の仕上がり方が、今後のクラムシェル型スマホの将来を指し示すのかもしれない。

なお、MySmartPriceによるGalaxy Z Flip5のスペック情報は次の通りである。

  • 折りたたみ画面:6.7インチフルHD+ AMOLEDディスプレイ(リフレッシュレート120Hz)、画面上部の中央に自撮りカメラ用パンチホール
  • カバーディスプレイ:3.4インチ
  • プロセッサー:「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」(最大クロック数3.36GHz)
  • RAM/ストレージ:8GB、128GB/256GB
  • バッテリー:3700mAh、15Wまたは25Wの急速充電、10Wのワイヤレス充電対応
  • 背面カメラ:12MPメインカメラ、12MP超広角カメラ
  • 自撮りカメラ:12MP
  • ソフトウェア:Android 13をベースにしたOne UI 5.1
  • その他:側面に指紋スキャナ、5G、デュアルスピーカーなど

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