マイナーチェンジで「Galaxy Z Fold4sとも呼べない」との証言も

「Galaxy Z Fold5」公式画像がリーク。折りたたみ画面のシワは約15%低減か

Image:mokjc/Shutterstock.com

サムスンの次期折りたたみスマホ「Galaxy Z Fold5」の発表が近づいていることは、疑いの余地が少ない。同社のオーストラリア公式サイトで、新製品発表イベント「Galaxy Unpacked」を7月末に韓国で開催するとのプレスリリースが一時的に掲載されたからだ(The Vergeほか複数のメディアが確認)。

そんななか、スペックの詳細な情報やサムスン公式らしき画像など、複数のリーク情報が相次いで届けられている。

まず有名リーカーであるYogesh Brar氏は、Galaxy Z Fold5のスペック一覧をツイート。先日もBrar氏は、Google Pixel 7aの主要スペックを正式発表前に的中させていた

それによれば、折りたためる内部ディスプレイは7.6インチ、QXGA+解像度、リフレッシュレートは120Hz。カバーディスプレイ(外側画面)は6.2インチ、解像度はHD+解像度。プロセッサーはSnapdragon 8 Gen 2、12GB RAMを搭載しているという。

そして背面には50MPのメインカメラ、12MPの超広角カメラ、12MPの望遠カメラがあるほか、サブカメラは10MPおよび4MP。バッテリー容量は4,400mAhであり、25Wの急速充電に対応している。

これらは、プロセッサー以外は現行モデルGalaxy Z Fold4とほぼ同じであり、数値的には目新しい要素はどこにもない。

その一方で、次期モデルには新たな水滴型ヒンジ(折りたたみの軸)が採用され、折り目が目立たなくなるとの噂もあった。その続報を有名リーカーIce universe氏が発信しているが、「Fold4よりわずか15%少ないだけ」と主張。中国ブランドの折りたたみ機よりもはるかに大きくなるという。

これらを総合してIce universe氏は、「Galaxy Z Fold5の退屈なデザインは、サムスン社員から不満が出ているようだ」「Galaxy Z Fold4sとさえ呼べない」と述べていた

さて最後の情報は、インドメディアMySmartPriceが掲載した、公式のプレス向けリリースらしき画像である。折りたたみを開いた画面には、「世界を開こう(Unfold your World)」とのキャッチフレーズが手描きされ、その奥には閉じた状態のGalaxy Z Fold5が置かれている構図だ。

この画像で最も目立っているのは、おそらくヒンジそのものだろう。前モデルよりも折りたたみ画面が密着して閉じられ、すき間がなくなっているようだ。こうした特徴は、上記でも触れた水滴型ヒンジの特徴とも一致している。

もう1つ確認できるのは、新色の明るいブルーである。この色は従来、Galaxy Z Foldシリーズが採用してきたダーク系やニュートラルなものとは一線を画している。それでもGalaxy Z Flipシリーズに採用されたカラバリよりも控えめな印象を受けるのは、両ラインナップの差別化ゆえかもしれない。

Galaxy Z Fold5の情報は出尽くした感があり、デザインの劇的な変化は望めそうもない。ただし、フラグシップ機Galaxy S23シリーズと同じ「Snapdragon 8 Gen 2 for Galaxy」(通常のSnapdragon 8 Gen 2をクロックアップしたもの)を搭載し、性能もほぼ対等というベンチマーク結果も出現していた。見かけは変わらなくとも、処理速度などの快適さは向上が期待できそうだ。

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