Sペン内蔵可能になるとの噂も

「Galaxy Z Fold5」はついに「折り目」がなくなるとの情報

Image:mokjc/Shutterstock.com

サムスンの次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold5」の初期リーク情報が届けられてから、すでに半年近くが経過した。その続報として、本製品では画面の折り目がついになくなり、メインカメラも108MPに高解像度化するとの噂が報じられている。

この噂の発信源は、ベトナムのテック系情報サイトThe Pixelだ。サムスンは数年前からベトナムにスマートフォン工場を建設して稼働しており、現地から情報が流出してもおかしくはない。またThe Pixelは、先日もGalaxy Z Fold5は少し分厚くなる代わりにS-Penスロットが内蔵されると報じていた

The Pixelの新情報によると、ついにGalaxy Z Fold5ではメイン画面の折り目がなくなるとのこと。同メディアはそれ以上の詳細を述べていないが、複数の情報源がそれを裏付けている。有名リーカーIce universe氏も、「水滴型」ヒンジが採用されると主張。サムスン社内では「ダンベル」ヒンジと呼ばれ、防水性能も両立されているという。

これまでGalaxy Z Foldシリーズは(初代のGalaxy Foldを含めて)一貫して同じヒンジデザインが採用されてきた。この方式では閉じたときにすき間ができ、しかも内側のディスプレイにかなり深い折り目が付く。

それに対してOppoやモトローラなど他社が採用してきたのが「水滴型」構造を持つヒンジだ。こちらは、たたんだときにディスプレイの端が少しヒンジ内部に引き込まれ、すき間なく完全に閉じられる上に画面に折り目も付きにくい。サムスンが水滴型を採用しない理由は防水性に難があるから、との推測もあったが、Ice universe氏もその見解に沿っている。

さてThe Pixelの情報に戻ると、Galaxy Z Fold5のメイン画面サイズは7.6インチのままで、解像度は1768×2208になるという。Galaxy Z Fold4は1812×2176のため「横幅は狭く、背は高く」なる印象だが、実寸法もそれを反映しているようだ。

また同サイトは以前、Galaxy Z Fold5が前機種よりも分厚く、重さも263gから275gになると主張していた。当時はカメラセンサーが大型化するためと推測していたが、今回新たにメインカメラが50MPから108MPに変更されると述べている。さらに光学2倍ズームの64MP望遠カメラと12MPの超広角カメラも実装するとのことだ。

一般的に折りたたみスマートフォンは、カメラ性能が控えめになる傾向がある。かつてIce universe氏は、「260g未満の折りたたみ式スマートフォンに劇的な変化(カメラ性能の向上)を期待するな」と主張。サムスンは折りたたみデバイスに「薄くて使いやすくする」哲学を持っており、カメラ性能はほどほどにしてソフトウェアによる最適化で補うと述べていた。

しかし260g台へのこだわりをなくしたことで、カメラ性能向上への扉が開いた可能性もありそうだ。

The Pixelは実績に乏しいメディアのため、これらを鵜呑みにしない方がいいだろう。とはいえ、水滴型ヒンジを採用する件に関しては韓国方面からも報じられており、一定の信ぴょう性があると判断してもいいかもしれない。

2016年にサムスン電子が申請した水滴型ヒンジ特許の画像(Image: Samsung)

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