サムスンのGalaxy Z Flipシリーズ対抗か
モトローラ、新型タテ折りスマホ2機種を発表。上位モデルは外側画面が大型化
米モトローラは、新型折りたたみスマートフォン「Razr 40」および「Razr 40 Ultra」を発表した。すでにRazr 40 Ultraは中国と欧州で発売済みで、6月23日には米国でも「Razr+ 2023」という製品名で発売予定。また今後数週間以内に、ラテンアメリカとアジアの一部市場でも展開される見通しだ。
Razr 40 Ultra(Razr+ 2023)の価格は、欧州では1,199ユーロ(約18万円)、米国では999ドル(約14万円)とのこと。
Razr 40 UltraはSnapdragon 8+ Gen 1を搭載し、RAMは8GBでストレージは256GB。カバーディスプレイ(折りたたみ時の外側画面)は3.6インチもの広さで、解像度は1066×1056で144Hz対応。折りたたみ画面は6.9インチで解像度は2640×1080、リフレッシュレートは165Hz、HDR10対応である。
そして自撮りカメラの解像度が32MPで、メインカメラは光学式手ブレ補正機能を備えた12MPおよび13MPの超広角およびマクロカメラを搭載。カバーディスプレイを使えば、メインカメラを使った自撮りもできるという。
またバッテリー容量は3,800mAhで、30Wの急速充電および5Wワイヤレス充電に対応。重さは本体色により異なり、インフィニットブラック、グレイシャーブルーが188.5gで、ビバマゼンタが184.5gとされている。
かたやRazr 40はSnapdragon 7 Gen 1を搭載し、RAMは8GBでストレージは128GB。折りたたみ画面は6.9インチながら、リフレッシュレートは144Hzに制限されている。上位モデルとの大きな違いはカバーディスプレイであり、大きさは1.47インチに留まっている。
そしてメインカメラは光学式手ブレ補正対応の64MP+超広角(マクロ撮影)カメラは13MP。自撮りカメラの解像度は32MPとされている。
またバッテリー容量は4,200mAHであり、やはり30Wの急速充電や5Wのワイヤレス充電にも対応している。また、両機種ともAndroid 13や、40万回の折り曲げに耐えるヒンジを搭載しているとのことだ。
これらの仕様は、数日前に「公式資料」とされる画像がリークされていた。今回の発表と完全に符合しており、詳細なスペックがまとめて確認しやすい。
現時点でモトローラは、Razr 40の価格をまだ公表していないが、上位モデルが約1,000ドルという設定からも、折りたたみスマートフォンの中ではかなりの安価さを期待してもよさそうだ。もしも日本でも発売され、国内で10万円前後に抑えられるのであれば、折りたたみスマートフォン市場に大きなインパクトを与えることになりそうだ。