価格が40万円超えも納得?

アップル初ヘッドセットは“とてつもなく高性能”なディスプレイを搭載する可能性

Image:Ground Picture/Shutterstock.com

アップルが長年掛けて開発中と噂されるAR/VRヘッドセットは、現地時間6月5日に開催される世界開発者会議WWDCにて発表されることが確実視されている。競合他社の製品を遙かに凌ぐ性能を備え、それを支えるリッチな部品を詰め込んでいるため、価格は3000ドル(約40万円)にも上るとみられている。

このヘッドセットに搭載されたディスプレイが、正にモンスター級であると著名アナリストが主張している。

ディスプレイ関連サプライチェーン専門調査会社DSCCのCEOであるRoss Young氏は、噂のヘッドセットに搭載されるマイクロOLEDディスプレイの仕様につきツイートしている。Young氏は第6世代iPad miniの画面サイズが8.3インチだと正確に予想するなど、アップル未発表製品のディスプレイ情報につき信頼性が高い人物だ。

それによれば、マイクロOLED画面のサイズは1.41インチで画素密度は4000ppi。そして輝度は5000ニトを超え、片目あたり4K解像度を実現できるはず、とのことだ。もちろん1枚ごとの性能であり、ヘッドセットには2枚搭載されることになる。

この性能がどれほどかといえば、たとえば「Meta Quest 2」は773ppi、輝度は100ニト。ハイエンド機の「Meta Quest Pro」は正確な仕様を明らかにしていないが、Quest 2と比べて「37%高い画素密度」と述べていた。いずれにせよ、アップルのヘッドセットが大きく上回っていることになる。

またアップル製ヘッドセットの体験談として、有名リーカーEvan Blass氏は何回かテストに関わった知人が「圧倒的だった」と語っていたとツイート。また元祖コンシューマー向けヘッドセット企業Oculusの創業者Palmer Luckey氏は「アップルのヘッドセットはとても良い」と簡潔に述べていた(もしも本人が体験していたならNDAは大丈夫か気になるが)。

今回の情報が本当であれば、約3000ドルという高価格も頷ける。それほど破格のパフォーマンスを十分に引き出せるソフトウェアや映像コンテンツが用意できるのかも気になるところだが、ひとまずWWDCでの発表を楽しみに待ちたいところだ。

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